Home news&trend クラウドのエキスパートとして 技術革新の先頭に立ち、リーダーとして牽引していきたい

クラウドのエキスパートとして 技術革新の先頭に立ち、リーダーとして牽引していきたい

by iida

今関 靖一郎氏

日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社
クラウド・ソリューション クラウド・プラットフォーム#1  
アドバイザリーITスペシャリスト

 

コンテナを前提とした
アプリケーション開発の経験を増やしたい

  今関靖一郎氏が日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング(ISE)に入社したのは、2009年である。大学での専攻は数学。卒業前は、数学の教師になることを希望していたという。

「でもほかの世界に目を向けたとき、進化の著しいITであれば、チャレンジの場も多く、やりがいを感じられるし、同時に新しい技術や情報をお客様や会社の後輩に伝える教師のような役割も果たせるのではないかと思いました。それで迷いなく、ISEへの入社を決めました」

 入社から約2年間はWebSphere Application Serverを担当し、負荷分散などWebアプリケーション構築時に求められるフロントエンドの技術支援に従事した。

 その後、フロントエンドだけでなくシステム全体を視野に入れ、環境構築時の自動化(オートメーション)を軸にした提案やデリバリーへと業務を拡大。さらに2015年半ばからは、IBM Cloud(当時はBluemix)をベースに、アプリケーション開発の生産性向上に主眼をおき、Cloud FoundryなどPaaS関連の技術提供に携わるようになった。そして2017年からはクラウド技術の進展に伴い、コンテナやDocker、Kubernetesなどの新しい技術の活用に着手している。

 「現在はクラウドエンジニアとして、コンテナ環境への既存システムの移行、あるいは今あるオンプレミスのシステム資産をコンテナへ移行した場合のアセスメントなど、コンテナ技術を軸にした提案から技術支援、実装までを担当しています」

 クラウドの世界は技術進化のスピードが激しいが、今関氏はクラウドエンジニアとして、どのような変化にも迅速に対応し、ユーザーに最適な技術やサービスを提供できるよう、常日頃から技術に関する情報収集を怠らない。ちなみに今、関心を向けているのはクラウドネイティブ領域の主要な技術要素で、具体的にはコンテナ、マイクロサービス、サービスメッシュ、継続的デリバリー(Continuous Delivery)の4つである。

 情報収集の手段は、まずは「実機で動かす」、次に「Webサイトで調べる」、そして「外部コミュニティへの参加」である。

 「Webサイトの情報は便利ですが、鮮度が古かったり、環境差異でうまく動かせないといった問題があり、また外部コミュニティへは時間の余裕があるときにしか参加できなかったりするので、一番重視しているのは、やはり自分の手で、実機で動かしてみることですね」

 クラウドエンジニアとして、そしてクラウドのスペシャリストとして、これからも技術革新の先頭に立ち、リーダーとしてその動きを牽引していくことが、今後のキャリアプランの核にあると語る今関氏。そのスキルをさらに高めるために必要なステップは何かと尋ねると、「コンテナを前提としたアプリケーション開発の経験を増やすこと」と答えた。

 「クラウドネイティブの視点でクラウド環境を最大限に活用するには、コンテナなどの基盤だけでなく、その上で稼働するアプリケーションの在り方を含めて、すべてを全方位に考えていかねばならないと実感しています。お客様のなかにはコンテナをまだ仮想化の延長と捉える方も多いです。そうではなく、アプリケーションをよりよく、迅速に開発する手段としてのコンテナを訴求するには、自分自身でコンテナを前提としたアプリケーション開発スキルを高める必要があると考えています」

 ちなみにヒューマンスキル面での今後の目標は、コーチングの力をつけて、後輩を指導していくことだという。
 「後輩を的確に指導し、育成することは、私自身が自らの成長を感じられる場面でもあります。質問に対してストレートに答えを返すのではなく、後輩たちが自分で考え、自分で答えを見つけられるように、コーチングのスキルを取り入れて指導できればと考えています」

 クラウドのエキスパートとして成長を続ける今関氏は、学生時代の目標であった「教師」としての役割も着実に果たしつつあるようだ。

 

[IS magazine No.26(2020年1月)掲載]

 

 

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