米HelpSystems社の「IBM i市場調査 2021」 ~IBM iユーザーの最大の関心は「セキュリティ」

 

IBM iの多彩なソリューションを提供する米HelpSystems社が毎年実施している大規模なIBM iユーザー調査。その結果が同社のサイトで発表されている。

「IBM i MARKETPLACE SURVEY」と呼ばれるこの調査は、同社が2015年から毎年実施しており、今年で7回目となる。質問項目は多岐に渡り、米国はもとよりグローバル市場でのIBM iユーザーの動向を探るうえで欠かせない指標となっている。

発表された2021年版は、約500社のIBM iユーザーを対象に実施された。調査の実施は2020年。正確な時期は明記されていないが、世界経済がコロナ禍の深刻な影響を受けていた時期であることは間違いない。

同社が今年の特徴として導き出している調査結果を要約すると、以下のようになる。

 

IBM iユーザーの最も大きな関心は「セキュリティ」である

回答者の75%が、IT環境を構築するうえで「セキュリティ」に最も大きな関心を示した。また44%のユーザーが、セキュリティに関する知識とスキルの欠如がサイバーセキュリティの主な課題であると述べている。

IBM i 7.4は利用が増大している

コロナが多くのユーザーのIT計画と予算編成に影響を与えているのは確かだが、2020年には7.4の使用が大幅に増加した。前回の調査で7.4を使用しているとの回答はわずか4%であったが、今回は4倍近くに増えて15%が使用していると答えている。

ビジネスでのIBM iの重要性が増加している

回答者の44%が、コアアプリケーションの76~100%をIBM i上で実行していると答えた。これは前年比5%増となる。今後 2 年間に IBM i からすべてのアプリケーションを移行する予定の回答者の数は3% に減少した。

コロナはIT計画に影響している

アプリケーションをクラウドに移行するユーザー数が減少している。これは、コロナ禍により大規模プロジェクトを延期するなどしたことが要因として考えられる。ただし多少のスケジュール変更はあるものの、ユーザーの多くは今後のIT予算の投入に前向きだと指摘している。

POWER9の利用が増大している

前回の調査からPOWER9の利用が増大しており、その傾向は2020年でも継続している。前回は回答者の31%がPOWER9を使用し、今回はそれが42%に増加した。また回答者の42%が、2021年にはハードウェアやソフトウェアのアップグレードを計画していないと回答しているが、POWER10の発売が2021年後半~2022年初頭と予測されたことで、ユーザーのアップグレード計画に変更の生じる可能性があると指摘している。

開発局面でのIBM iの重要性が増大している

IBM i の開発は、とくに大手ユーザーで増加傾向にある。IBM i の開発者数が 11名を超えるユーザー数は 25% に増加し、調査開始以来の最大数となった。76%のユーザーは、IBM i で自社開発型アプリケーションを使用しており、これらのアプリケーションの保守に向けて社内にスキルを有する開発者が必要と指摘している。

回答者はIBM iが他のサーバーより優れたROIを提供すると考えている

IBM i ユーザーの 92% は、IBM iは他のサーバーよりも優れたROIを提供すると評価している。これは前年より増加しており、IBM iは使い続ける価値があると考える大きな根拠になっている。回答者の25%が2021年にはIBM iの活用領域を拡大すると答えており、これは調査開始以来、最も高い数字である。

コロナは企業経営に大きな影響を与えている

当然のことながら、コロナ禍は企業経営に大きな影響を与えている。IT 部門が2020年に苦労したと感じる 2 つの主要な課題は、「リモートアクセスによる業務の継続」 (45%)、「リモートアクセスに関するセキュリティ上の懸念」 (41%)である。またIT部門は直近の課題解決に忙しく、より戦略的な課題に取り組むのが困難になっている。この状態が 2021 年も継続する場合は、プロフェッショナルサービスを利用して、IBM i 環境を最大限に活用しつつ、長期的な目標と直近の課題を効果的にバランスさせることが必要になる。

 

詳しくは下記を参照
2021 IBM i Marketplace Survey Results – HelpSystems
https://www.helpsystems.com/resources/guides/ibm-i-marketplace-survey-results

 

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