Home インタビュー-座談会 OSSを中心に新しい技術を幅広く吸収し、スペシャリストを目指す

OSSを中心に新しい技術を幅広く吸収し、スペシャリストを目指す

by kusui

加村 圭史朗氏

日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社
クラウド・ソリューション 
クラウド・プラットフォーム#2
ITスペシャリスト

 

OpenShiftでどのような新しい価値を
提供できるのか、答えを究めたい

 2016年入社の加村圭史朗氏は、入社直前の大学院では、生物の進化の観点から人間の協力行動を研究する社会心理学を専攻していた(修論は「恩送りにおける進化」)。ところが、職業としてはITを選択した。

 「もともとITに興味があり、かつ研究職的な仕事に就きたいと考えていたので、日々進化を続け、研究を続けなければならないITが非常に魅力的に映り、ITスペシャリストの養成に力を入れているISEを志望しました」

 入社後はメインフレームチームに配属され、Linux on IBM Zのデリバリ担当となった。OSの導入や仮想環境の設定、ハードウェア周りの調整などが主たる仕事である。

 「Linuxは自らの志願でした」と、加村氏は話す。

 「大学院の研究では統計を扱うことが多く、SPSSなどを日常的に使っていました。オープンソースについては、当社への入社にあたってITの知識を深めるなかで、その進化の速さ、多様性、世界的な広がりに興味をもち、入社して担当を選択できるとなったときに、オープンソースの基盤であるLinuxに手を挙げました」

 この1年はデリバリ業務のかたわら、オープンソースの構成管理ツールであるAnsibleの研究に没頭してきた。メインフレームのLPAR Native上で数百台の仮想サーバーを立てるという案件があり、その構成管理を自動化するツールとしてAnsibleを採用したのが発端である。

 そして、その取り組みと並行してチーム内で研鑽を重ね、加村氏自身も事あるごとにAnsibleに触れ、研究を続けてきた。チーム内の研究活動では、ExcelベースのパラメータシートをAnsibleのyaml形式に変換するツールの開発なども行った。Ansibleに関するセミナーの講師なども数多く務めてきた。

 自身の将来像としては、「オープンソースを中心に新しい技術を深く幅広く吸収し、スペシャリストになること」と述べる。

 またメインフレームについては、次のように話す。

 「Zが備える強靭なセキュリティ機能や高度な可用性は他のプラットフォームにはなく、需要はこれからも長く続いていくだろうと思います。しかもzOSは、Watsonやマシン・ラーニング、コンテナなどの最新テクノロジーにも対応しています。Zは常に最先端をいく、輝き続けるプラットフォームであることを、もっと訴求することが必要ではないか、とも感じています」

 現在、IBM社内の「IBM Z Technical Community」の事務局メンバーとしても活動中だ。

 加村氏は最近、Red Hatのコンテナ・プラットフォームであるOpenShiftの研究を始めた。IBMのクラウドとオンプレミスのプラットフォームは、OpenShiftベースへと大きく動きつつある。

 「メインフレームのお客様にどのような新しい価値を提供できるか、私自身のなかではまだ未知数ですが、答えを究めたいと考えています」

 

[IS magazine No.26(2020年1月)掲載]

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