Home news&trend ACSの理解を深めよう~インストール編~

ACSの理解を深めよう~インストール編~

by iida

ACS のJava前提要件 

  ACSはJavaベースの製品である。ただしACSには、Javaランタイムが同梱されていないので、Java実行環境はユーザー側で用意することになる。もしJava環境をPCに導入できないのであれば、前述したIBM i Access for Webを利用してもいい。

ACSを使用するためのJava環境 

 ACSのバージョン1.1.8から、Java8以降(Java8以降の最新のアップデートを推奨)の環境が前提となっている。ACSの最新版に関する推奨環境は、以下 のURL にある文書(英語)に記載されている。

ftp://ftp.software.ibm.com/as400/products/clientaccess/solutions/readmespacs.txt

 前提のJava環境はJava8以降であるが、Java9とJava10は修正版やセキュリティ・アップデートが提供されない。またJava8やJava11は、長期サポート(LTS:Long Term Support)の対象になっているので、Java8やJava11が推奨されている。

 注意が必要なのは、OracleがJava8やJava11の商用ライセンスを有償で提供するようになったことである。詳しくは、下記のOracle Javaのライセンス条項を確認してほしい。

https://java.com/ja/download/faq/distribution.xml

 この条項によると、5250エミュレータを多数使用するユーザーはライセンス費用が嵩むのではないかと危惧されるが、Java環境はOracle Javaだけではなく、OpenJDK、AdoptOpenJDK、AWSなどからダウンロードすることもできる。
 上記のURLでは、無償版のダウンロードサイトとして下記の2つを紹介している。AdoptOpenJDKにあるOpenJ9JVM版では、IBMの有償サポート(IBM Runtime for Business)を利用できる。

https://adoptopenjdk.net/
https://aws.amazon.com/corretto/

 

ACS のインストール 

ダウンロード手順 

 ACSの最新版の入手方法は、ESS(Entitled Software Support)サイトからダウンロードする方法と、下記のACS_Webサイトからダウンロードする方法の2つがある。

 
①ACSのWebサイトからのダウンロード方法  

(1)ダウンロードサイトにアクセスする

https://www.ibm.com/services/forms/preLogin.do?source=swg-ia

(2)IBM IDとパスワードを入力する

(3)ライセンス条項に同意する

(4)日本語環境でダウンロードするパッケージを表示できない場合がある。その場合は次のように英語環境で試してみよう。

②ESSサイトからのダウンロード方法 

(1)ESSサイトへアクセスする

   https://www.ibm.com/servers/eserver/ess/index.wss

(2)IBM IDとパスワードを入力する

(3)「ライセンス契約済みソフトウェア」を選択する

(4)「ソフトウェア・ダウンロード」を選択する

(5)カテゴリーに「IBM i」、グループには自社のIBM iバージョンを選択し、「次へ進む」をクリックする

(6)ステップ2で、「5770SS1」(IBMiがバージョン7の場合)を選択し、「次へ進む」をクリックする

(7)使用する言語に「Lang Grp 3 Asia Pacific」を選択し、「次へ進む」をクリックする

(8)5770SS1の横の「詳細」をクリックし、展開する。

(9)IBM i Access Client Sol. XJ1 のパッケージをクリックして、必要な機能を選択し、「次へ進む」をクリックする

(10)ライセンス条件に同意する

(11)IBM Download Directorか、HTTPのどちらかを選択して、ダウンロードする。

 

PCへのセットアップ方法

 まず基本パッケージをWindows PCへ導入する場合のセットアップ方法は下記のとおりである。

(1) ダウンロードした基本パッケージ(IBMiAccess_v1r1 zip )アーカイブの内容を解凍する 

(2) Windowsエクスプローラでその zipアーカイブを選択し、右クリックして「すべて展開(T)…」を選択することによって完了

(3)  Windows_Application フォルダを見つける

(4) 解凍したWindows_Application フォルダ内のスクリプトを実行。32bitと64bitがあるが、PCのJavaバージョンに合わせて選択。たとえばWindowsが64bitで、導入済みJava環境が32bitの場合は、32bit版のinstall_acs_32.jsを選択する

(5)導入が開始されると、対話式で機能を選択するかどうかを聞いてくるので、必要に応じてはい/いいえを選択

(6) 導入が完了すると、デスクトップ・アイコン(Access Client Solutionショートカットと、ACS Session Mgrショートカット)が作成される

 この手順でセットアップすると、ACSの標準の導入ディレクトリ配下にインストールされる(ファイルがコピーされる)。

例 Windowsの場合は、C:\Users\{ユーザー名フォルダ}\IBM\ClientSolutions\

 

ACSの起動方法 

 ACSは、下記の2つのアイコンをクリックすることで起動できる。

(1)Access Client Solutionsショートカットから起動する。


ACSのメイン画面を表示する。この画面から各種の機能を利用できる。

(2)ACS Session Mgr ショートカットから5250アイコンを選択する。


5250エミュレータを起動する。ここから5250画面や印刷セッションを設定し、直接起動できる。

 また、もう1つの選択肢として、PCにインストールせず、基本パッケージを解凍するだけという簡易な方法もある。

(1)基本パッケージ(IBMiAccess_v1r1zip)をダウンロードする

(2)PCに解凍する

(3)ACSを起動する

(4)解凍フォルダのacsbundle.jarを起動することで、ACSメイン画面を表示できる

 この方法であればAccess for Windowsのようにインストールや再起動は不要であるし、解凍済みファイルをUSBメモリなどに入れて起動できるので便利である。IBM iのIFS上のNetServerで共有することもできる。ただし、稼働するPCにはJava8以上の環境が必要である。

[i Magazine 2020 Spring掲載]

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