Home IBM i 30周年 IBM i 30周年[04 of 30]次世代を担う若きチャレンジャー 藤井 星多 氏

IBM i 30周年[04 of 30]次世代を担う若きチャレンジャー 藤井 星多 氏

by kusui

IBM iの技術をきちんと押さえれば
未踏のビジネスにチャレンジできる

藤井星多氏

株式会社オムニサイエンス
代表取締役社長

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ベンチャーでの刺激的な毎日
このときの経験が今のベース

i Magazine(以下、i Mag) 大学を卒業して(2005年)入社したのがゼネラル・ビジネス・サービス(GBS)なのですね。

藤井 とくにIT系を志望していたわけではないのですが、父親の影響からか自然とそうなりました。しかし、半年間の新入社員研修でJavaを勉強したときは、自分の肌に非常に合っていると、心底思いました。Javaのプログラミングにかなりハマりました。

i Mag GBSではどのような仕事ですか。

藤井 営業です。日本IBM出身の“営業の神様”と呼ばれていた方に半年間、マンツーマンでみっちりと鍛えられました。毎日見ず知らずの会社に電話してアポを取り、飛び込みで営業をかける。もうゴリゴリの営業ですが、その方に「伸びる会社だけに行け」と言われたことは今でも忘れません。その教えに従って、投資意欲が旺盛だろうと思われるベンチャー企業だけに的を絞り、SAPを受注したこともありました。

i Mag しかし2年足らずで退社となる。

藤井 ベンチャー企業で上場して間もないドリコムへ転職しました。そこでも営業職でしたが、毎日が文化祭の前夜のような連続で、仕事をするのが本当に楽しかったです。キラキラしているメンバーばかりで、強烈な刺激を受けました。このときの経験が、今の私のベースになっていると感じています。

i Mag でも、ドリコムも1年あまりで退職です。

藤井 今度は、友人と2人で起業しました。当時Web2.0ブームだったこともあり、ネイルアートの画像投稿サイトを運営し、ネイルサロンから広告料をいただくというビジネスモデルでした。サイトをオープンして半年ほどがむしゃらに営業しましたが、まったくの鳴かず飛ばずで、手元の資金も底をつきかけ、受託開発を中心にしないと続かない、というところまで追い込まれました。そのときに状況を見兼ねた父親から誘われて、現在の会社に入社しました(2008年)。

 

ミャンマーに現地法人を設立
やってやれないことはない

i Mag そのころ、オムニサイエンスはもうPHPに取り組んでいたのですか。

藤井 当時はPHPの受託開発の実績もなく、Zendの技術検証を細々とやっていたのが実態でした。PHPの技術は身につけたものの、実績や認知度など説得力のある強みが何もなかったのですね。

i Mag そこで、PHPQUERYの開発となるのですか。

藤井 入社してしばらくはPHPの受託開発の実績づくりと企業の認知度向上に注力していましたが、入社して3?4年経ったころ、当時、同僚の田中(昌宏氏。現・サービス開発部部長)と一緒にお客様の元へ出向くことが多く、さまざまなお客様から「IBM iのデータを活用するための理想的なクエリーツールがない」という話を聞かされていました。田中とも「こういうクエリーツールがあったら絶対に売れる」という会話をさんざん交わして、徐々に固まっていったのがPHPQUERYです。

i Mag とんとん拍子に製品化へと進んだのですか。

藤井 それが、構想を説明した段階で、父親である社長(当時。藤井敬一氏。現・代表取締役会長)から、製品開発にいくら投資していくら儲かる見込みなのかという数字を求められました。考えてみれば当たり前のことなのですが、当時は説得する材料もなく、まずは形を見せないと理解も納得もしてくれないだろうと考え、仕事の合間やオフのときに時間を作って、なんとかプロトタイプを開発しました。それでどうにか「やってみろ」とゴーサインが出て、当初、データ抽出のエンジン部分にはアイエステクノポートとオークシステムの技術支援をいただきながら製品としての体裁を整えました(2014年)。ファーストユーザーを獲得できたのは、1年後のことでしたね。

i Mag 今はどういう状況ですか。

藤井 現在のお客様数は30社ですが、今期100社、来期200社という計画を立てています。昨年度は、Webや電話からのお問い合わせだけにもかかわらず20本もの販売がありました。今年度はパートナー様との協業を強化することによって、一気に広げられるのではと期待しています。

i Mag IBM iについてはどのようなスタンスですか。

藤井 1つの製品分野を見るときは、市場規模と将来性、そして自社の強みを活かせること、の3つが重要と考えていますが、IBM iはこのいずれにおいても、当社にとって非常に有望です。市場規模はグローバルで15万社あり、日本はその10%強で、うち70%が当社が対象とするSMBのお客様です。技術的にも将来性のあるプラットフォームで、当社が得意とするオープンソースとも高い親和性をもっています。IBM iの技術をきちんと押さえていきさえすれば、未知のさまざまなことにもチャレンジでき、面白いビジネスを展開していけると確信しています。

i Mag 昨年(2017年)、社長に就任されました。今後の予定・計画は。

藤井 2016年にミャンマーのヤンゴンに現地法人omniAsiaを設立しましたが、このビジネスを伸ばしていくのが最大のテーマです。現地日系企業へのSaaSサービスの提供や、その廉価版の現地ローカル企業への提供、ミャンマー人技術者の派遣・常駐ビジネスなどですが、5月から人事管理系SaaSサービスの開発に取りかかり、夏にベータ版を出す予定です。omniAsiaは、私が東南アジア各国をまわり、これから最も経済成長の恩恵を得られるのがミャンマーであると考えて設立した会社なので、何としてでも成功させるつもりです。5月に8名のミャンマー人技術者を採用して16名体制とします。すでに、PHPQUERYの開発では欠かせない拠点になっています。

i Mag そうしたマネジメント手法をどこで身に付けたのですか。

藤井 大学時代の親友やドリコムの同期が東南アジアで会社を経営していたり自分のビジネスをやっているので、自分にもやってやれないことはない、と思っています。こんなとき、あいつならどうするだろうか、と思い浮かべつつマネジメントを考えることがよくあります。

 

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