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オードリー・タン(唐鳳)氏へのインタビュー動画を日本IBMが公開

日本IBMが公開した動画より

 

 

日本IBMは12月9日、今年11月のIBM社員向けラーニング・イベント「IBM Way Day」で行った、台湾のデジタル担当大臣オードリー・タン(唐鳳)氏へのインタビュー動画をYouTube上に公開した。公開と同時に視聴回数が急速に増えている。

タン氏の名前を世界へ一躍知らしめたのは、台湾において新型コロナの感染拡大を封じ込める一因になったとされる台湾政府の「マスク配布システム」の開発を同氏がリードしたことから。同氏は、新型コロナの感染が広がり始めるといち早く、同氏も関わるシビックテック・コミュニティ「g0v(ガブゼロ)」のメンバーと協力して「マスク配布システム」を作り上げた。

日本IBMが公開したインタビュー動画では、同氏の生い立ちからシビックハッカーとして成長していく「ちょっと奇妙な経歴」、2014年の「ひまわり運動」(学生らが3週間にわたり台湾の国会議事堂を占拠)をきっかけとする「徹底的な透明性」への開眼、デジタル担当大臣としての仕事、「マスク配布システム」の経緯などが語られている。

インタビュー動画はこちら

 

以下、タン氏関連の最近の情報。

『Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔』アイリス・チュウ、鄭仲嵐 共著、文藝春秋、1400円+税
 タン氏への密着取材でまとめられた書籍。天才少年・独学少年としての成長、トランスジェンダーへ、シビックハッカー/ハクティビストとしての活動、最年少のデジタル大臣の誕生など、人となりが縦横に描かれている。「ひまわり運動」時の対抗勢力への公平な対応など、興味深いエピソードも満載。本の情報はこちら

 

 

 

映画「私たちの青春、台湾」(監督・傳楡、東京・愛知などで上映中)
 「ひまわり運動」のリーダーたちの当時と現在を描いたドキュメンタリー映画。タン氏は直接的には登場しないが、ひまわり運動にシビックハッカーたちがどのように関わり理念を汲み取ったかがうかがえる。
 オフィシャルサイトはこちら。

 

 

「g0v Summit 2020」
 2020年12月3日~6日に台湾(台南)で開催されたシビックテック・コミュニティのイベント(2年に1回開催)。タン氏もパネラーとして参加し発言している。日本からはCivichatが活動の紹介を行った。
 g0v Summit 2020サイトはこちら

 

 

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