課題●BI機能の利用で負担増となる中間サーバーを立てたくない→解決◎IBM i上で稼働するノンプログラミングのBIツール

IBM i搭載版を
初めてリリース

 WebReport 2.0 Smartは、5000ライセンス以上の販売実績をもつ日本有数のBI製品である(前身の販売実績を含む)。その同製品が、IBM i上で稼働する機能を追加した。

 従来の稼働OSはWindowsとLinuxのみ。基幹システムや情報系サーバー上のDb2 for iやOracle、SQL Serverなどを照会するときは、専用の「WebReportサーバー」を設置し、それを経由する必要があった。それが今回の機能を利用する場合、専用サーバーが不要となり、クライアントからダイレクトに照会可能となった(図表)

 

 

 ただし、WebReport 2.0 SmartをIBM i
に搭載した場合は、照会対象のデータベースはDb2 for iだけとなり、また付属のCubeサーバー機能による多次元分析は利用できない。

 WebReport 2.0 Smartは、1982年発売のJUSMATEがルーツ。そして、それを発展させたWorkFriend(1994年)とその後継であるNew WorkFriend-FX(2003年)を経て、2008年に多次元分析やExcelへの入出力機能などを追加し、WebReport 2.0としてリリース。さらに2012年にタブレットやスマートフォン、多言語への対応を実現して「Smart」に改称された経緯がある。30年を超える時間のなかで、継続的に機能拡張を行い、中堅・中小企業から大企業までの幅広い層に最新のBIソリューションを提供し続けてきたツールである。

 ところが、マーケティング本部長の小原鉄仁氏は、「まだ少なくないIBM iユーザーがNew WorkFriend-FXをご利用中です」と、次のように話す。

「New WorkFriend-FXのユーザーがWebReport 2.0 Smartへ移行するには、専用のサーバーを新規に立てる必要がありますが、その負荷と導入後の運用工数の増大が、移行の障壁になっていました。今回の機能により、New WorkFriend-FXユーザーは環境を大きく変えることなく、スムーズにWebReport 2.0 Smartへの移行が可能です」

 

小原 鉄仁氏 JBCC株式会社 理事 マーケティング本部長

 

 New WorkFriend-FXからの乗り換えユーザーに対しては、WebReport 2.0 Smartと同等の機能をもつ低価格版の「WebReport 2.0 Smart Express」を用意するほか、New WorkFriend-FXで作成したデータ抽出定義をWebReport 2.0 Smartへ簡単に移行するための「New WorkFriend-FX定義移行ツール」を無償で提供する。

「定義の移行は、移行ツールをNew Work Friend-FX搭載のPCにインストールして設定済みの定義を選択するだけで、移行先の管理サーバーへの登録が行えます。WebReport 2.0 Smartでは、ユーザーの権限や利用できるメニューを細かく設定できるので、移行した定義を特定のユーザーだけに公開することも可能です」と、マーケティング サービスビジネスグループの若尾大輔氏。さらに、「New WorkFriend-FXでは、作成した定義をローカルのPCに保存していたのでガバナンスを徹底できない面がありましたが、WebReport 2.0 Smartでは一括管理が可能なので、統制をきかせた効率的な運用管理が行えます」と説明する。

 

若尾 大輔氏 JBCC株式会社 マーケティング サービスビジネスグループ

 

ノンプログラミングで
データ抽出定義

 WebReport 2.0 Smartは、データ抽出の定義をノンプログラミングで行え、データベースへの照会結果を、表やダッシュボード(グラフ)、多次元(Cube)で表現でき、Webブラウザ、Excel、スマートデバイスから利用可能である。この手軽さ・簡便性が最大の特徴で、情報システム部門のない企業でも広く使われてきた実績がある。

「さまざまなBIツールが登場していますが、多機能すぎてユーザーが使いこなせない製品も少なくありません。WebReport 2.0 Smartは、使いやすく、導入の敷居がきわめて低いのが特徴です」と、若尾氏は強調する。

 この使いやすさが評価され、業務パッケージを導入する際に、アドオンのBIツールとして採用されるケースも数多くある。その導入支援を担当するビジネスパートナー事業 技術推進の冨永雄樹氏は、「業務パッケージの導入で何を実現したいのかをヒアリングし、その会社の様式に合わせてWebReport 2.0 Smartの設定と作り込みを行っています。この柔軟さも特徴の1つです」と話す。

 WebReport 2.0 Smartの価格は20ユーザーで253万円、New WorkFriend-FXからの乗り換えを対象にしたWebReport 2.0 Smart Expressは5ユーザーで80万5000円で、ともに1年間のソフトウェア保守が付く。また、ユーザーの追加も可能である。

 

冨永 雄樹氏 JBCC株式会社 ビジネスパートナー事業 技術推進