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IBM、年次イベント「Think」でwatsonx.dataの大幅なアップデートをプレビュー版として発表 ~AI活用のためのデータ・スタックを根幹から簡素化する新たな取り組み

IBM、年次イベント「Think」でwatsonx.dataの大幅なアップデートをプレビュー版として発表 ~AI活用のためのデータ・スタックを根幹から簡素化する新たな取り組み

IBMは5月12日、米国ボストンにて開催された年次イベント「Think」で、AI活用のためのデータ・スタックを根幹から簡素化する新たな取り組みを発表した。

IBMは、watsonx.dataの大幅なアップデートをプレビュー版として発表した。新しいwatsonx.dataにより、企業は自社のデータをAIに適した形に整えてオープンかつハイブリッドなデータ基盤を構築し、構造化および非構造化データをエンタープライズ・レベルで管理できるようになる。

これにより、IBM watsonx.dataを用いた内部検証では、従来のRAG(検索拡張生成)よりも40%精度が向上した。6月にリリース予定の主な製品と機能は、以下のとおりである。

watsonx.data Integration
多様なデータの統合方法やデータ形式に対応する技術を、単一インターフェースでオーケストレーションする柔軟性と拡張性を提供

watsonx.data Intelligence
AIの力を活用し、意味のあるデータのキュレーション、管理・活用方法を革新することでデータ・ガバナンスをシンプルに実現

Meta社のLlama Stackとの連携
watsonxがMeta社のLlama StackのAPIプロバイダーとなり、スケーラブルかつオープンな生成AIの展開を実現

watsonx.data Integrationおよびwatsonx.data Intelligenceはスタンドアロン製品として提供され、さらに一部の機能はwatsonx.dataを通じても利用可能になる。これにより、ユーザーの選択肢とモジュール性を最大化する。

またこれらの製品を補完するため、IBMは今年2月にDataStax社の買収意向を発表している。同社は非構造化データを生成AIに活用する分野に秀でており、ユーザーは追加のベクトル検索機能にアクセスできるようになる。

 

[i Magazine・IS magazine]