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IBM i向け「IBM WebSphere Application Server Liberty」に、DoS(サービス拒否)攻撃を受ける脆弱性 ~サーバーが過剰なメモリリソースを消費する

IBMは9月26日、IBM i向けの「IBM WebSphere Application Server Liberty」がDoS(サービス拒否)攻撃を受ける恐れのある脆弱性がある、と発表した。

IBM i向け「IBM WebSphere Application Server Liberty」には、特別に細工されたリクエストを送信されるとサーバーが過剰なメモリリソースを消費する、DoS(サービス拒否)攻撃を受ける恐れがある[CVE-2025-36097, CVE-2025-36047]。

また、Webブラウザからのファイルアップロード機能を実装するためのライブラリ「Apache Commons FileUpload」に、マルチパートヘッダーのリソース割り当てに不十分な制限があるために、DoS(サービス拒否)攻撃となる脆弱性も存在する [CVE-2025-48976] 。

影響を受けるOSバージョンは、

IBM i 7.6
IBM i 7.5
IBM i 7.4
IBM i 7.3
IBM i 7.2

以下の脆弱性が指摘されている。

CVE-2025-36097

IBM WebSphere Application Server 9.0とWebSphere Application Server Liberty 17.0.0.3 ~ 25.0.0.7は、スタックベースのオーバーフローによりDoS(サービス拒否)攻撃を受ける恐れがある。

CVSS 基本スコア:7.5(高)

CVE-2025-36047

IBM WebSphere Application Server Liberty 18.0.0.2~25.0.0.8は、特別に細工されたリクエストによりDoS(サービス拒否)攻撃を受ける恐れがある。攻撃者はこの脆弱性を悪用して、サーバーにメモリリソースを消費させる恐れがある。

CVSS 基本スコア:5.3

CVE-2025-48976

マルチパートヘッダーのリソース割り当てに不十分な制限があるために、Apache Commons FileUploadにDoS(サービス拒否)攻撃を受ける恐れがある。

CVSS 基本スコア:7.5(高)

対処法

以下のPTFを適用することにより修正できる。

IBM i  OS 5770-SS1 Option 3 PTF 番号  PTF ダウンロード・リンク
7.6 SJ06595 https://www.ibm.com/mysupport/s/fix-information?legacy=SJ06595
7.5 SJ06596 https://www.ibm.com/mysupport/s/fix-information?legacy=SJ06596
7.4 SJ06597 https://www.ibm.com/mysupport/s/fix-information?legacy=SJ06597
7.3 SJ06599 https://www.ibm.com/mysupport/s/fix-information?legacy=SJ06599
7.2 SJ06601 https://www.ibm.com/mysupport/s/fix-information?legacy=SJ06601

・Security Bulletin: IBM i is affected by denial of service vulnerabilities in IBM WebSphere Application Server Liberty [CVE-2025-36097, CVE-2025-36047, CVE-2025-48976]
https://www.ibm.com/support/pages/node/7245934

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