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IBM i Advantage/iEVO 2025 ③ ~iEVO 2025の技術セッションはProject Bobのプレビュー、IBM i標準機能によるスモールモダナイゼーション、OSS採用による問題解決など

「IBM i Advantage 2025」と「iEVO 2025」が合同で、11月27日(木)に開催されたイベントは、さながら「AI祭り」の様相を呈していた。2025年10月に「IBM watsonx Code Assistant for i」から「IBM Project Bob」(以下、Project Bob)への移行がリリースされたこともあり、IBM i Advantage 2025では午前中のセッションからProject Bobの紹介が続いた。

同じくiEVO 2025でも、午前中の技術トラックの冒頭で、イグアスの藤沼貴士氏が「Project Bobの真実~噂のProject Bobを試してみた」と題し、Project Bobの検証状況を紹介した。

 

同社は現在、Project Bobのパブリックプレビューに参加しており、その過程での検証内容や発見事項などを参加者に伝え、MCPサーバー(Model Context Protocolサーバー:AIの機能を拡張し、外部ツールやデータへのアクセスを実現するサーバー)としてのIBM iの可能性を論じた。パブリックプレビューを終え次第、Project Bobの機能を活かしたサービスメニューを策定していく方針だ。

またイグアスでは、ビジネスパートナーへのAIビジネス支援を二軸で考えている。1つがProject Bobで、もう1つが「IBM watsonx Orchestrarte」(以下、wxO)の二軸である。wxOは、AIエージェントやAIアシスタントを簡単に作成するツールで、イグアスの取り組みはクライアントゼロの実践がベースになっている。

クライアントゼロとは、自社が最初のユーザーとなって最新テクノロジーやソリューションを活用し、その有効性や注意点、導入効果などを検証したうえで外部に提供する取り組みのこと。

イグアスでは、社内の問い合わせに忙殺されている法務部門にターゲットを絞り、そこに所属する1人の(ITの開発経験のない)担当者が、自らwxOを使って、問い合わせに対応するAIエージェントを作成した。

その作成プロセス、ナレッジソースとして使用するドキュメントの効果的な章立て・構成例、日常的に使用しているツールとの連携結果、レスポンスを向上させる設定方法など、wxOを利用したうえでの気づき、工夫点、効果などが、クライアントゼロの取り組みとして具体的に紹介された。

これ以外の技術トラックでは、アイエステクノポートの佐藤完氏が「技術トラック BY COMMON DXの足掛かりに! IBM iライトモダナイゼーション」と題して、画面をGUI化してユーザーインターフェースの表現力を高める方法、データベースから必要なデータを抽出してExcelに連携する方法など、いずれも専用ツールなどを使用せず、IBM iの標準機能(エミュレータの設定など)を使って実現し、モダナイゼーションへ向けた最初の1歩を踏み出す取り組みを紹介した。

さらに中部システムの牛田吉樹氏が「IBM iハイブリッドSEがこっそり教える、OSS開発事業」で、IBM iを運用するある製紙メーカーが、IBM iと各種のオープンソースソフトウェア(OSS)を組み合わせた活用事例を紹介した。ライセンスソフトウェアの導入に比べてコストを半分程度に抑えたうえで、シングル・サインオンおよびIBM i上でOSSにより構築されたシステムを活用し、電帳法に対応した。

ここでは多様なOSSが導入されたが、そのなかの1つとして、中部システムが米国のSeiden Group社とパートナーシップを締結して生み出した日本初のIBM iコミュニティ版PHPサービスである「CS^2」(シーエスツー)が大きな役割を果たしたことも併せて紹介されていた。

 

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