キャディは5月19日、「製造業AI活用 最新動向レポート」を発表した。
製造業においてAIツールを利用中の300名を対象に、2025年4月25日~4月30日に調査したもの。キャディは製造業向けに「データ活用クラウド」などのサービスを提供している。
主な調査結果は以下のとおり。
・AIツール使用開始前に“操作・使い方”に対して不安を抱いていた人は全体の70.7%。最も多かったのは「専門知識が必要そう」(27.0%)、次いで「操作が難しそう」(19.7%)などが続いた。

・こうした不安に対して、46.7%の人が「とりあえず試してみた」と自ら行動を起こしており、実際に使用してみた結果「想像以上に簡単で拍子抜けした」「思っていたより簡単だった」と回答した人は、合わせて53.0%に達した。

・AIツール使用開始前に”安全性やリスク”に何らかの不安を抱いていた人は全体の82.3%。これに対する対応としては「社内ルールを確認した」(25.0%)、「自分で使用ルールを決めた」(21.3%)など、慎重かつ前向きな行動が見られた。

・実際に使用した後の印象としては「注意点はあるが想定内のリスクだった」(26.7%)、「一部不安は残るものの便利さが上回っている」(20.3%)という回答が多く、導入後は実用性を実感している様子がうかがえた。

・業務での活用領域は「情報収集・アイデア出し」(37.3%)と「社内文書・報告書の作成」(37.0%)が最多。その他「設計・開発」(22.7%)、「生産計画・スケジューリング」(22.3%)など、製造業の専門領域も含め活用領域は多岐にわたる。

・業務面での変化としては、作業時間短縮などの「生産性向上」(59.0%)が最多。次いで「精度向上・リスク回避」(49.7%)、「再現性向上・属人性の排除」(48.3%)など、定型業務の構造的変化が多数あげられた。

・社内でのAIツール導入・活用推進について、当初に不安や懐疑を抱きつつも、最終的に前向きに捉えられたケースは全体の63.5%にのぼった。

・今後の活用意向については「積極的に活用したい(もうAIなしは考えられない)」が16.0%、「活用は続けたい(適した業務には取り入れていきたい)」が44.0%となり、全体の60.0%が今後も前向きに活用していきたいと考えていることがわかった。

キャディ「製造業AI活用 最新動向レポート」
https://caddi.com/press/20250519/
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