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RPG ⅢとILE RPGのソースをARCAD Transformer RPGでFFRPGに変換する ~FFRPG変換サービス

RPG ⅢとILE RPGのソースを
FFRPGへ変換するサービス

三和コムテックは2023年に入って、既存のRPG ⅢおよびILE RPG(RPG Ⅲ)のプログラムソースをフリーフォームRPG(以下、FFRPG)に変換する「FFRPG変換サービス」のメニューを強化し、積極的なプロモーションを展開している。

同サービスはFFRPGが登場した2015年から提供されているが、当初はFFRPGへの関心が薄かったことや、ライセンス購入で使用するユーザーのほうが多かったこともあり、サービスの利用はあまり目立たなかったようだ。

しかし最近になってFFRPGへの関心が急速に高まっており、問い合わせが急増していることから、それに応える形でいくつかのメニューを強化している。

同サービスはその名のとおり、ユーザーからRPG ⅢおよびILE RPGのプログラムソースを預かり、三和コムテックが「ARCAD Transformer RPG」を使用して、FFRPGに変換する。50本以内であれば約2〜3週間で、変換後のソースが保管ファイルの形式でユーザーに届く(図表1)。

今年に入ってメニュー強化された機能は、大きく2つある。

1つはユーザー側でのILE RPGへの変換が不要になったこと。昨年までは、RPG Ⅲの場合はユーザー側でいったんILE RPGに変換してから、三和コムテックへ送付する必要があった。しかし現在は、ILE RPGへの変換を三和コムテック側で実施するので、RPG Ⅲのソースをそのまま送付できるようになった。

もう1つは、三和コムテックがコンパイルまでをトータルに実施すること。変換したソースファイルは三和コムテック側でコンパイルまでを確認し、PDFによる変換結果一覧とともに、保管ファイル(SAVF)でユーザーへ送付される。ユーザー側で稼働検証を行う必要はあるが、変換されたソースは基本的にコンパイルしてそのまま使用できるので、変換後のコンパイルエラーに悩まされることはないようになっている。

またソース2本までであれば、無償のトライアルサービスも提供されている。自社のプログラムがどうFFRPGに変換されるのかを検証したい場合には、まずトライアルサービスを利用するのがよいだろう。

これらの機能強化はいずれも、ユーザーから寄せられる要望に対応した結果である。

無償のトライアルサービスで
変換内容を確認

「FFRPG変換サービス」では、IBM iへのプログラム導入が一切不要で、コンパイルしてすぐに稼働させられる、変換に要する人的リソースを解消できるなどの点が大きなメリットとなる。

ただし変換対象のプログラム本数が多い場合は、コストパフォーマンスの点で、ARCAD Transformer RPGのライセンスを購入したほうがよい場合もあるだろう(ARCAD Transformer RPGは500本単位のライセンス購入となる)。

またARCAD Transformer RPGを購入したほうが、インデントのサイズなど細かいオプション設定が可能で、好きなタイミングで手早く変換できる、秘匿性の高いプログラムを自社内で変換できるなどのメリットがある。

ライセンス購入と変換サービスの利用は、自社のプログラム数や変換対象、予算、工数などを検討して選択することになるだろう。  

「FFRPG変換サービス」を選択する場合は、変換対象であるRPGのプログラムソースの本数が少ない、とりあえずFFRPGに変換してみたい、変換にできるだけ人的リソースを投入したくないケースなどに適していると言える。

ただし変換サービスでも、ライセンス購入でも、FFRPGへの変換については、下記の点に注意が必要である。

まず特定のケースでは、あるいは入力仕様書(I仕様書)や出力仕様書(O仕様書)など、FFRPGへ変換されない命令が存在する。この場合はFFRPG に変換されず、従来の RPG の固定形式で残るので、ソースの修正は不要となる(固定形式とフリーフォームが混在しても稼働に問題は生じない)。

またFFPRGへ変換後、ユーザー側で手動修正が必要な命令がある(たとえば FFRPG に変換した際の仕様変更により数値の桁落ちが発生する場合など)。こうしたケースでは、修正方法が変換後のソースファイル内に記載されているので、それを参照しながらユーザーが手作業で修正することになる。

「FFRPG変換サービス」では、初期費用と50本単位の作業費用が必要になる。別途料金で、ヘルプデスクサポート(チケット5件単位)の利用も可能である。

同社ではFFPRGへの関心の高まりに応えようと、ビジネスパートナーとの連携を強化して横展開を図りながら、「FFRPG変換サービス」の普及に努めていく予定である。

図表1 FFRPGへの変換作業の流れ

三和コムテック株式会社 https://www.sct.co.jp/

 

[i Magazine 2023 Spring(2023年5月)掲載]

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