GxPは8月20日、IBM iユーザーを対象にした「モダナイゼーション支援サービス」の提供を開始した、と発表した。
IT企画の立案から経営層への上申、計画の策定、実行までを一貫して伴走支援するサービスで、同社は、IBM iアプリケーション解析ツール「X-Analysis」とあわせることにより、「両輪でモダナイゼーションプロジェクトを推進できるようなる」と強調している。
「モダナイゼーション支援サービス」の概要は以下のとおり。
サービス | 期間 | 概要 |
経営層向け上申資料の作成支援 | 6週間 | モダナイゼーションの投資対効果(概算やリスク、移行ロードマップ案を整理し、経営判断に必要な文書の作成を支援 |
モダナイゼーション構想・計画作成支援 | 3カ月 | モダナイゼーションで目指すシステムの全体像を作成した上で、具体的にどのようにモダナイゼーションを進めていくかの全体計画作成、費用見積もり(概算) |
業務改革支援 | 6週間 | モダナイゼーションに際し、業務プロセスの課題が大きい場合、BPR(業務改革)により業務を見直し・シンプル化することで、効果的なモダナイゼーションを実現 |
ベンダー・ソリューション選定支援 | 3カ月 | 新たなベンダーのサポートが必要な場合、RFP(提案依頼書、比較表等作成によるベンダー・ソリューションの選定・上申を支援 |
プロジェクトPMO支援 | プロジェクト期間に応じて | モダナイゼーションプロジェクトにおける、プロジェクト管理、ベンダーコントロール、進捗管理等を行い、安全・確実なプロジェクト推進を支援 |
サービスの特徴として、同社では以下を挙げている。
・短期間で経営判断に必要な材料を提示
・モダナイゼーションの経験豊富なコンサルタントの参画と、テンプレートとアセットの活用により、最短6週間で意思決定に必要なロードマップと投資対効果を可視化
・生成AI機能が付加されたX-Analysisによる客観的な現状診断
・RPG/COBOL資産の設計情報を自動リバースエンジニアリングし、改修難易度や影響範囲を定量評価。実現性の高い計画を作成
・IBM社の最新技術動向とシームレスに連携
・IBM iサービス、Db2 for i、オープン・ソース などの最新機能を最大限活用しつつ、Java/Node.jsや主要クラウドとの親和性を確保
・段階的モダナイゼーションでリスクを最小化
・“まずはAPI化”“UIだけWeb 化”など、ビジネスインパクトと投資効果のバランスをとったステップを提示。現行業務を止めずに段階的な近代化が可能
同社は、2018年よりIBM iアプリケーション解析ツール「X-Analysis」を提供中で、ベンダー提供のIBM iプログラム分析ツールとして最多数のユーザーを獲得していると推定される。今年7月には生成AI対応機能を追加した「X-Analysis Assistant」をリリースした。
今回の「IBM i モダナイゼーション支援サービス」により、IBM iユーザーのモダナイゼーションをトータルに支援するサービス基盤を整えたと言えそうである。
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