Home 新着-IBM i関連 IBM iユーザー向けEDI対応製品 |Toolbox JXクライアント、Toolbox for UST ~JCA・全銀手順からJX手順への切り替え、#EN13販売終了に対応するV.24代替ソリューション

IBM iユーザー向けEDI対応製品 |Toolbox JXクライアント、Toolbox for UST ~JCA・全銀手順からJX手順への切り替え、#EN13販売終了に対応するV.24代替ソリューション

by kusui

 

 

EDI通信をどうするか
岐路に立たされるIBM iユーザー

 日本IBMは、POWER9サーバーの最上位モデルPower E980・E950を発表した8月7日に、V.24、V.35回線対応のWANアダプター「#EN13」の営業活動終了と即日の受注中止を公表している。V.24の同期通信アダプターは、まだ多くのIBM iユーザーが仕入先や取引先とのEDIに使用しているため、大多数のIBM iユーザーにとってはこちらの発表のインパクトのほうが大きかったと言われる。

 一方、EDIに関連する動きとして、NTTが2024年1月にISDN回線サービス「INSネット」のうちの「ディジタル通信モード」の終了とIP網への移行を宣言している。このディジタル通信モード上では、多数のIBM iユーザーがJCA手順や全銀手順でEDIを行っているので、このNTTの動きを視野に含めた対応も必要である。

 つまり、レガシー手順でEDIを行っているIBM iユーザーは今、インターネット・ベースのEDIへと切り替える大きな岐路に立たされているのである。

 本稿では、上記への対応策として提供されているネオアクシスの2つのソリューションを紹介したい。

 

IBM iネイティブ環境で稼働する
唯一のJX手順対応ツール

 ネオアクシスは今年5月に、Toolboxシリーズの最新製品として「Toolbox JXクライアント」を発表した。Toolboxシリーズは2006年にリリースされたToolbox for IBM iが母体のファミリー製品群で、そのToolbox for IBM iはJCA手順や全銀手順でEDIを行うIBM iユーザーにとって定番となってきたツールだ。Toolbox JXクライアントは、言わばその後継で、インターネットを利用する通信手順のJX手順に対応するEDIツールである(図表1)

 

 Toolbox JXクライアントの特徴は、IBM i上のネイティブ環境で稼働する唯一のJX手順対応ツールということである。このため、EDI専用サーバーやIBM iのPASE環境を利用するツールと比べて、管理する項目や工数が少なくて済む。IBM i上で処理や操作を完結させたいユーザーに最適なツールである。

 すなわち5250画面を使い、Toolbox for IBM iと同様のインターフェースと操作感で、JX手順によるEDIを行える。データベースのファイルを指定すると、そのまま送信できるという操作感だ。また、Db2 for iのデータのほかにバイナリにも対応しているので、IFS上の可変長データやテキスト、Excelなども送受信できる。

 Toolbox JXクライアントは、IBM iがインターネットに接続されていれば利用でき、インターネットの速度で送受信可能。公衆電話網を利用した従来の通信よりも大量のデータをより高速に送受信できる。また、インターネットを利用するため、公衆回線通信料が不要になる。

 ネオアクシスでは現在、Toolbox JXクライアントを使って流通BMSを利用したいIBM iユーザー向けに「XML変換機能」の開発を進めている(図表2)。流通BMS 1.3基本系フォーマットに対応した変換機能で、これを使うとIBM iの固定長フォーマットのデータを自動変換して相手先に送信できる。2019年3月までにオプションとして提供する予定という。

 

 また、全銀協から2018年6月に発表された新プロトコル「全銀TCP/IP手順 広域IP網」へも対応する計画。Toolbox JXクライアントとは別製品として提供される予定である。

 

LAN・WAN環境で利用できる
V.24対応のアプライアンス

 V.24同期通信アダプターの販売終了に対応するもう1つの代替ソリューションは、「Toolbox for UST」である。IBM iにつながるLANまたはWAN上に配置するアプライアンス(マルチ・プロトコル・コンバータ)で、それとモデムとを接続し、JCA手順または全銀手順でEDIが行える(図表3)

 

 IBM iとはWAN経由でも接続可能なので、IBM iを遠隔地やデータセンターに配置してもToolbox for USTとモデムを拠点に残すことができる。また1台のIBM iに対して2台のToolbox for USTをそれぞれ別拠点に配置することで、通信環境の2重化も実現可能である。

 操作感とインターフェースはToolbox for IBM iと同じで、Toolbox for IBM iとの併用を考慮してコマンドを若干違えているが、業務システムで利用する場合はCLのごく一部分を書き替えるだけで済む。

 ボックスは、最大2回線の「SC-8239」、最大8回線の「SC-8259」、最大48回線の「SC-8279」の3種類がある。対応OSは、IBM i 6.1以降で、Toolbox for IBM iが必須となる。

 ネオアクシスでは、V.24を用いたEDIを当面継続したいIBM iユーザーにはToolbox for USTを、2024年1月のINSネット ディジタル通信モードへの対応を進めるIBM iユーザーにはToolbox JXクライアントを推奨している。

[i Magazine 2018 Winter(2018年11月)掲載]

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