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IBM watsonx Code Assistant for Z 2.6 および IBM Watsonx Code Assistant for Z Service ~AI エージェントによりCOBOLコードを生成し、自然言語でコード説明

IBM watsonx Code Assistant for Z は、メインフレームアプリケーションのモダナイゼーションを加速するために設計された自動化と生成AIのソリューションである。

オンプレミスでの展開にはIBM watsonx Code Assistant for Z 2.6(5900-B4M)を、ハイブリッド展開モデルにはIBM watsonx Code Assistant for Z Service (5900-B59)を利用できる。6月27日に発表されたこのリリースでは、以下の機能を提供している。

AIエージェントによるCOBOLコードの生成
コード説明の自然言語サポートの拡張
アセンブラ用のコード説明(watsonx Code Assistant for Z  Serviceのみ)
コード説明の自然言語サポートには、新たにオランダ語と韓国語がサポートされる

Cloud Pak for Data Enterprise Editionおよびwatsonx.aiは、watsonx Code Assistant for Zのライセンス情報にサポートプログラムとして記載されており、提供内容に含まれる技術を確認できる。

コード生成

watsonx Code Assistant for Z Serviceの最新の機能強化により、開発者はチャット・インターフェースを通じて新しいCOBOLコードを生成し、開発中にリアルタイムのコード提案を受けることが可能になった。AIエージェントを活用することで、この機能は生産性の向上と開発プロセスの加速を支援するように設計されている。

アセンブラ用のコード説明

ユーザーは、アセンブラプログラムの論理と機能を理解するために、自然言語による説明を生成できる。これらの説明は、今後の参照用にコメントとして追加したり、ドキュメント目的のダウンロードが可能である。この機能は、IBM Cloud でサービスとして展開できる。

自然言語サポートの拡張とコード説明用のAIエージェント

ユーザーは、平易な英語の指示文を使用してコード説明用のAIエージェントを活用でき、コードの文脈認識と理解が向上する。コード説明機能を備えたチャット・インターフェースとエージェントアーキテクチャにより、開発者はコードの機能や依存関係に関する質問を投げかけ、詳細な回答を取得できる。これにより、開発者の生産性と意思決定がさらに向上する。この機能はIBM Cloudでサービスとして展開可能である。

さらに、ユーザーは英語、ポルトガル語、日本語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、オランダ語、韓国語で、シンプルな説明、詳細な説明、またはガイド付きの説明を生成できる。

IBM Cloud Pak for Data Enterprise Editionとwatsonx.ai

Cloud Pak for Data Enterprise Editionは、データガバナンス、データエンジニアリング、データ分析、AIライフサイクルタスクを実行するためのサービス群である。watsonx Code Assistant for Zは、オンプレミス向けに、Cloud Pak for Data Enterprise Editionと統合されている。これにより、企業は機密性の高いワークロードの制御を維持しつつ、AI支援機能を活用できる。

またIBM watsonx.AIは、watsonx Code Assistant for Zを駆動する基盤AIプラットフォームとして機能し、コード説明とコード変換を可能にする生成AI機能を提供する。

ビジネスルールとプライベートプレビュー

顧客は、サービスの「理解」フェーズで、COBOLアプリケーション内のビジネスルールを生成AIにより発見し、文書化できる。これらの機能はプライベートプレビューとして提供される。

 

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