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iEVO 2020開催迫る、IBM i関係者が結集~株式会社イグアス 伊藤 瑞穂氏に聞く


伊藤 瑞穂氏
株式会社イグアス 上級執行役員
製品&ソリューション事業部 事業部長

 

イグアスは11月12日に、IBM i関係者が一堂に会するオンライン・イベント「iEVO 2020(iEVOLUTION 2020)」を開催する。Webライブ配信と動画配信を軸に計30セッションで構成され、資料のダウンロードや外部リンクなど多彩な仕掛けも用意されている。同イベントを推進するイグアスの伊藤瑞穂 上級執行役員に話をうかがった。

 

IBM iの最新情報を
一挙に取得したい

i Magazine(以下、i Mag) iEVO 2020(以下、iEVO)はどういう経緯で開催を決めたのですか。

伊藤 IBMユーザー研究会(U研)がこの5月に解散となり、IBM i関連の最大級のイベントであったNEXT(旧・iSUC)の開催もなくなりました。30年以上続いたNEXTは、IBM iのお客様やベンダー、IBM関係者が集い、情報交換したり交流したり研鑽し合う絶好の場でしたから、「NEXTがなくなるのはさみしい」「IBM iの最新情報が一挙に得られる場がほしい」という声がさまざまなところから私どもに届いていました。

i Mag それで、トントン拍子に・・。

伊藤 いえ、そうではなくて、私どもには大きなイベントを主催した経験がありませんし、そもそもNEXTのような大型イベントをほんとうに実行できるのか、という不安もありました。

 そこで、私どものビジネスパートナー様やお客様、IBM関係者に話を聞いて回りました。アイマガジンにも話をうかがいましたね。「NEXTに代わるようなイベントをイグアスが開催するとしたら、どう思いますか」と。

i Mag どういう反応が多かったですか。

伊藤 実に多種多様で、いろいろな意見や要望をいただきました。そのなかで共通していたのは、IBM i関係者が一堂に会するイベントを当社が主催するのはよい、むしろやるべきだと、前向きに捉えてくださる方ばかりだったということです。そのことが開催へ向けて一歩を踏み出す、大きな後押しになりました。今年初め頃のことですね。

i Mag そして具体的な動きがスタートした。

伊藤 はい。IBM iのお客様および中小型機をご利用のユーザー様へ向けたイベントと定義し、お客様、ビジネスパートナー様、IBM関係者が一堂に会してさまざまな交流・情報交換ができる場にすることを決めました。そして日本IBM様にも提案し、協賛の快諾もいただきました。

i Mag 当初はリアルイベントを予定していたのですね。

伊藤 そうなのです。会場まで押さえたのですが、新型コロナの影響で3月に入ってから雲行きがあやしくなり、議論を重ねて迷いに迷った末に、7月にオンラインでの開催へ切り替えました。

i Mag ところで、VAD(付加価値ディストリビューター)であるイグアスがIBM iユーザー向けの大型イベントを主催するのはなぜですか。

伊藤 大きな背景としてあるのは、私どもの危機感です。今、IBM iのお客様の間でもクラウドが浸透しつつあります。クラウドのSaaSビジネスは直販モデルです。つまり、お客様がSaaSベンダーから直接モノやサービスを購入するというモデルです。

その流れのなかで私どもディストリビューターが価値を発揮できるとしたら、それは付加価値のご提供以外にありません。単に製品をお届けするのではなく、お客様、ビジネスパートナー様の課題を解決する真のソリューションのご提供が必要です。

お客様、ビジネスパートナー様の課題は実にさまざまです。その多様な課題に向き合い、多様な解決策・ソリューションを共有し合う場として発展したのがiEVOにつながっています。

 

第一線のベンダーや
エンジニアが講演

i Mag iEVOで、今決まっているプログラムをご紹介ください。

伊藤 イベントサイトは11月12日(木)午前11時にオープンし、14時からセッションの配信がスタートします。6つのトラックがあり、各トラックで5つの講演を予定しています。各セッションの時間は30分で、17時10分にはすべての講演が終了します。

i Mag トラックは、「基調講演」のほか「IBM i最新情報&事例」「事業継続」「自動化/効率化」「モダナイゼーション」「データ活用・AI」ですね。

伊藤 はい。「基調講演」トラックはライブセッションで、日本IBMの伊藤昇 常務執行役員(クラウド&コグニティブ ソフトウェア事業本部長)やIBM iチーフアーキテクトのスティーブ・ウィル様などが登場されます。

この2つの講演は、IBM iの最新技術動向や日本IBMのお取り組みをダイレクトに聞ける格好のチャンスかと思います。そのほかの5つのトラックでは、日本IBM様をはじめ第一線のビジネスパートナー様やエンジニアの方々が各トラックのテーマを掘り下げる講演をしてくださいます。

それと、トラックの講演はイベント終了後も1カ月間はオンデマンドでご視聴いただけます。イベント当日に聴講できなかった講演を、後日フォローすることができます。

i Mag 視聴される方にiEVOをどう活用してもらいたいですか。

伊藤 IBM iのお客様、中小型機のユーザー様は、今いろいろな課題を抱えておられます。それは業務の効率化であったり、経営課題への対応、人の問題、モダナイゼーション、データ活用、AIの利用などとさまざまです。

iEVOに参加してくださる方には、お客様が抱えている課題は他の多くのお客様にも共通する課題であり、世の中にはその解決へ向けたさまざまな取り組みがあり、そして多様な課題解決があることを知っていただきたく思っています。

それと同時に、IBM様ならびにビジネスパートナー様のIBM i戦略と最新動向について理解を深めていただくことで、IBM iを使い続けることのメリットと将来性を実感していただきたいと思っています。

i Mag iEVOは来年も開催される予定ですか。

伊藤 その覚悟でいます。当社にとって初めての大型イベントで、しかも途中でオンライン開催への切り替えを余儀なくされるという状況のなかで、IBM iコミュニティの方々からは温かい励ましと熱い期待の言葉をたくさんいただきました。

今年は困難な状況のなかでの開催となるので、厳しいご意見やご感想も多いだろうと思います。それを糧として来年のiEVOに活かすつもりです。

i Mag 来年はリアルイベントになりますか。

伊藤 デジタルと対面、両方よいところがあるので、アンケートを参考に、また皆さまのお声もうかがいながら検討していきたいと思います。

 

伊藤 瑞穂氏

株式会社イグアス 上級執行役員
製品&ソリューション事業部 事業部長

日本IBM入社後、ゼネラルビジネス事業部(当時)の配属となり、中堅・中小製造業の顧客営業を担当。その後、アジア・パシフィック、サーバー・ストレージ、ソフトウェア事業などを経て、ビジネスパートナー事業部長などの要職を歴任。2019年11月にイグアスに転じ、現在は製品&ソリューション事業部 事業部長として、ハードウェア/ソフトウェアの販売のほかサービス、ソリューション事業を統括する。


【開催概要】

開催日:2020年11月12日(木) 開催後1カ月はオンデマンド配信
場 所:オンライン(Web配信)
対 象:IBM iユーザー、汎用機ユーザー、販売店、ISV/ソリューション開発社
主 催:イグアス
協 賛:日本IBM
参加費:無料

https://www.i-guazu.co.jp/ievo/

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