
昨年、別々に開催されたイグアス主催「iEVO」と日本IBM主催「IBM i Advantage」が、今年は同じ日、同じ時間帯、同じ場所で開催される。IBM iユーザーにとっては、IBM iの最新状況を一度に把握できる、またとない機会となる。かつての「iSUC」のような一大イベントへと発展するか、11月27日(木)は注目の1日となる。
iEVOは、イグアスが2020年にスタートさせたIBM iコミュニティ向けのイベント。従来オンラインで開催してきたが、昨年初めてリアルイベントとして開催し、来場者が溢れるほどの成功を収めた。
一方、IBM i Advantageは、日本IBMが「秋のイベント」として昨年スタートさせたもので(春のイベントは「IBM i World」)、こちらも大きな熱気に包まれた。
今回、2つのイベントが歩み寄り、同日・同一会場での開催となった背景には、「双方のイベントで似たようなセッションの実施を避けて、来場者により多面的により深くIBM iを知ってもらえる機会にしよう」との両社の一致した思いがあったようだ。
今回も両イベントはそれぞれ別のオペレーションで開催されるが、セッションや休憩・ランチの時間帯を合わせて、来場者が行き来しやすいようにプログラムを組んでいる(図表)。
IBM i Advantage 2025
IBM i Advantageは、原寛世 IBM Power事業部長の基調講演「基調講演 お客様のこれからの50年を伴走するIBM i (仮)」と「IBM i 最新情報 2025年秋のアップデート」のほか、3つの「IBM iテクノロジーセッション」と3つの「お客様事例講演」が予定されている(セッションは9月22日時点。今後変更になる可能性がある)。
昨年のIBM i Advantage2024では、IBM i活用の今後の方向性を示すような事例講演が複数あり、注目を集めた。
また今年10〜12月には、IBMがグローバルで推進する「IBM watsonx Code Assistant for i」の初めてのリリース(一部機能)がある。10時55分からのセッション「IBM i 最新情報 2025年秋のアップデート」は注目を集めそうである。
iEVO 2025
iEVO2025は、「技術トラック」「ソリューショントラック」「展示会」で構成されている。技術トラックでは6つのセッション、ソリューショントラックでは9つのセッションが予定されている(別表)。
セッショントラックについてイグアスは、「技術トラックではIBM iの先端をいく技術情報、ソリューショントラックではAIによるソリューション情報と事例・ユースケースの提供をテーマにプログラムした」と話す。
今回の来場予定者数は400名。スポンサー数は「前回の1.5倍に増えた」という。また、ユーオス・グループ(UOS)が「特別協賛」として参加する。
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日本IBM、イグアス、UOSが一堂に会することに、かつてのiSUCを髣髴とする人も少なくないだろう。今回の開催が、今後の一大イベントへとつながるのか、注目の11月27日である。

iEVO 2025開催概要
主催:株式会社イグアス
特別協賛:ユーオス・グループ
日時:2025年11月27日(木)10:00〜19:00
会場:住友不動産ベルサール新宿南口
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-31-11 住友不動産新宿南口ビル4F
地図:https://www.bellesalle.co.jp/shisetsu/shinjuku/bs_shinjuku-minamiguchi/
申込:https://iworldweb.info/event/ievo2025
IBM i Advantage 2025
主催:日本IBM
日時:2025年11月27日(木)10:00〜19:00
会場:住友不動産ベルサール新宿南口
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-31-11 住友不動産新宿南口ビル3F
地図:https://www.bellesalle.co.jp/shisetsu/shinjuku/bs_shinjuku-minamiguchi/
申込:https://community.ibm.com/community/user/events/event-description?CalendarEventKey=6a4ef6d1-7c92-496d-9f0f-01995fcf37ae&CommunityKey=2bf1e52c-a706-482b-86e8-018e81a19ab5&Home=%2Fcommunity%2Fuser%2Fevents%2Fevent-description
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