倉庫内業務可視化プラットフォームの企画・開発・提供に携わるKURANDOは、物流センターで人員管理を担当する人を対象に「物流センターの人員管理」に関する調査を実施し、8月21日に発表した。この調査から、センターにおける人員管理の課題や人員配置・シフト管理の方法などが明らかになった。
物流センターの人員管理担当者の85%以上が
関わっている物流センターの人員管理について何らかの課題を感じている
まず、「関わっている物流センターの人員管理について何らかの課題を感じているか」を尋ねる設問への回答では、「はい」で87.3%、「いいえ」で12.7%、という結果になった。この結果から、物流センターの人員管理担当者の85%以上が、関わっている物流センターの人員管理について何らかの課題を感じていることが明らかになった。
物流センターの人員管理担当者が関わっている物流センターにおける人員管理の課題で最も多いのは「人手不足」
次に、関わっている物流センターの人員管理について何らかの課題を感じていると回答した人を対象に「関わっている物流センターでは、人員管理において具体的にどのような課題があるか」を尋ねる設問への回答では、1位が「人手不足」で41.3%、2位が「求めるスキルを持つ人材の不足」で34.6%、3位が「離職率の高さ」で31.7%という結果になった。この結果から、物流センターの人員管理担当者が関わる物流センターで抱えている人員管理の課題で最も多いのは、「人手不足」であることがわかった。
物流センターの人員管理担当者が関わっている物流センターの55%以上が
人員配置やシフト管理を担当者の経験値に基づいて行っている
「関わっている物流センターでは、人員配置やシフト管理をどのように行っているか」を尋ねる設問への回答では、「担当者の経験値に基づいて行っている」が57.1%、「システムによって得たデータに基づいて行っている」で42.9%という結果になった。この結果から、物流センターの人員管理担当者が関わっている物流センターの55%以上が、人員配置やシフト管理を担当者の経験値に基づいて行っていることが判明した。
担当者の経験値に基づいて人員配置やシフト管理をしている物流センターの人員管理担当者が
人員配置やシフト管理の課題について「急な欠員や業務量の変動に柔軟に対応しにくいこと」と指摘
人員配置やシフト管理を担当者の経験値に基づいて行っていると回答した人を対象に「人員配置やシフト管理において、特に課題だと感じること」を尋ねる設問への回答では、1位が「急な欠員や業務量の変動に柔軟に対応しにくい」で22.3%、2位が「業務スキルや熟練度を考慮した配置ができていない」で18.5%、3位が「スタッフの希望や公平性の担保が難しい」で16.6%という結果になった。この結果から、担当者の経験値に基づいて人員配置やシフト管理をしている物流センターの人員管理担当者が、人員配置やシフト管理で課題だと感じることは「急な欠員や業務量の変動に柔軟に対応しにくいこと」であることが明らかになった。
物流センターが導入している人員管理業務の支援システムやツールで
最も多いのは「シフト管理システム」
システムで得たデータに基づいて人員配置やシフト管理を行っていると回答した人を対象に「導入している人員管理業務を支援するシステムやツールはなにか」を尋ねる設問への回答では、1位が「シフト管理システム」で29.7%、2位が「作業員配置支援システム」で18.6%、3位が同率で「作業生産性管理システム」と「作業進捗管理システム」で17.8%という結果になった。この結果から、システムで得たデータに基づいて人員配置やシフト管理をしている物流センターが導入している、人員管理業務を支援するシステムやツールで最も多いのは、「シフト管理システム」であることがわかった。
人員管理業務を支援するシステムやツールに対して感じるメリットで、
トップは「人員数や配置状況の可視化による意思決定の迅速化できること」
システムで得たデータに基づいて人員配置やシフト管理を行っていると回答した人を対象に「人員管理業務を支援するシステムやツールのメリット」を尋ねる設問への回答では、1位が「人員数や配置状況の可視化による意思決定の迅速化」で37.3%、2位が「急な欠員や業務量変動への対応の柔軟化」で35.6%、3位が「シフト割り当ての公平化による従業員満足度の向上」で33.1%という結果になった。また、4位以降も回答率25%以上の回答が複数並ぶことから、人員管理業務を支援するシステムやツールにメリットと感じることは多岐にわたることが明らかになった。
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