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IBM iと親和性の高いEAIツール「Magic xpi Integration Platform」 ~マジックソフトウェア・ジャパン株式会社 |特集 IBM iの連携力❻

マジックソフトウェア・ジャパンには、アプリケーション開発・実行プラットフォームである「Magic xpa Application Platform」と、システム連携プラットフォームである「Magic xpi Integration Platform」(以下、Magic xpi)という2つの製品がある。どちらも日本市場での実績は高い。システム連携に特化したMagic xpiは、1992年に発売された「jBOLT」の後継製品で、すでに国内では700社以上の企業に導入されている。

Magic xpiは、EAIツールに位置づけられており、企業内外のDB、アプリケーション、クラウドサービスなどに存在するデータを連携する。連携開発を担う「Magic xpi スタジオ」、実行環境である「Magic xpi サーバー」、ログを監視する「Magic xpi モニタ」で構成されている。多数のトリガーを監視し、変更イベントが発生すると、即座に差分データを取得するので、リアルタイム性を重視した連携が可能になる。

Magic xpiの特徴としては、①豊富なアダプタ・コネクタ、②ドラッグ&ドロップ操作によるノーコーディングな連携開発、③ログの収集・監視による高い信頼性、④インメモリ・データグリッド技術による冗長構成、⑤CPUやコア数に依存しないスレッド単位(同時実行連携フロー数)のライセンス体系、などの点が挙げられる。

ちなみにスレッドとはMagic xpiが連携フローを実行するのに使用するサーバー能力の割り当て単位(標準で5スレッドから)。提供されたスレッド数を超えない範囲であれば、複数サーバーでも使用できるので、導入コストの低減に寄与する。

アダプタ・コネクタは66種類500機能が用意されている。標準機能として、代表的なDBMSやデバイス、CSVやFTP、REST、LDAP、Webサービスなどへの連携が可能で、SAPやJDEdwards、Microsoft Dynamics、勘定奉行クラウドといった業務システムやクラウドサービスへの接続はオプションで対応する。

IBM iとの親和性も、大きな特徴であろう。IBM iコネクタは標準サポートされている。また「DataMapper for IBM i」を使えば、Db2 for iのデータをダイレクトに取り扱ったり、IBM iのコマンドやCL、RPGプログラムをMagic xpiから呼び出したり、データキューやスプールデータなども処理できる。

さらに「Magic xpiスタジオ」では、データ連携フローの作成、データソースの接続設定、データマッピング、起動タイミングの設定などをすべてドラッグ&ドロップ操作で実行するので、コーディングは一切不要。

昨今ではクラウドサービス同士を連携する事例も増えている。クラウド重視の戦略を強めつつあり、Magic xpi自体をクラウドサービスとしても提供している。

Magic xpiのアダプタ・コネクタ

マジックソフトウェア・ジャパン株式会社
https://www.magicsoftware.com/ja/

 

[i Magazine 2022 Autumn(2022年11月)掲載]

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