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三井化学と日本IBM、3件目の協業はAI活用の労災危険源抽出システム ~三井化学は「DXを通じた企業変革」へまっしぐら

三井化学と日本IBMは7月8日、化学物質を扱う作業現場の安心安全のためのSaaSシステム「労働災害危険源抽出AI」をIBM Watsonを用いて構築した、と発表した。既に今年4月より三井化学 大阪工場で稼働している。

導入の背景は、化学物質を扱う製造現場は事故や危険と隣り合わせであるので、過去の労災情報やヒヤリハット情報、トラブル報告などを容易かつ的確に検索できる仕組みが求められていたため。

システムの構築にあたっては、紙で蓄積されてきた労災情報などをデジタル化してデータベース化し(下図の「専用データコレクション」)、これを対象にテキストマイニングを行う「IBM Watson Explorer」やデータ分類が可能な「IBM Watson Natural Language Classifier」などでシステムを構成した。

三井化学の工場作業員は、工場内のPCから「労働災害危険源抽出AI」にアクセスしてキーワードを打ち込むと、入力した作業内容や場所、労働災害の種類などとリスク相関性の高い事例や類似事例を抽出することができる。これにより製造現場の事故・トラブルに関する属人的な知見の解消やスキル・ノウハウの伝承、原因究明の早期化などが図れるとしている。

三井化学と日本IBM、3件目の協業はAI活用の労災危険源抽出システム ~三井化学は「DXを通じた企業変革」へまっしぐら
SaaSシステム「労働災害危険源抽出AI」

三井化学は近年、先進的なIT技術を用いたシステム化を活発化させている。日本IBMとは今回が3件目の協業で、2020年12月に「太陽光発電関連 新ソリューションの共同開発」、今年4月には「ブロックチェーン技術による資源循環プラットフォーム構築で協働開始」を発表済みである。またNECやNTTコミュニケーションズなどとも先進技術を軸としたプロジェクトを進行中だ。

同社は今年4月に長期経営計画「VISION 2030」をスタートさせた。その5つある基本戦略の1つが「DXを通じた企業変革」で、全従業員のデータ/デジタル活用能力を高めてデータドリブンな組織・風土へと移行し、革新的な製品やサービス、ビジネスモデルをアジャイルに創出できることを目標としている。同社では今後も先進技術を駆使したシステム開発が活発に進みそうである。

 

三井化学のDXロードマップ(長期経営戦略「VISION 2030」)
三井化学と日本IBM、3件目の協業はAI活用の労災危険源抽出システム ~三井化学は「DXを通じた企業変革」へまっしぐら
三井化学のDXの取り組み(長期経営戦略「VISION 2030」)

三井化学
https://jp.mitsuichemicals.com/

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