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Z世代の就労意識調査レポート2025|転職は社会人の2割が「頻繁に」、4割が「時々」考える ~企業は短期間の離職可能性を前提とした人材マネジメントが不可欠

ペンマークは6月4日、5日、6日の3日間にわたり「Z世代の就労意識調査レポート2025」を発表した。

同調査は、同社のサービスを利用中の学生および利用経験のある社会人を対象に実施したもので、594人が回答した(有効回答数は設問ごとに異なる)。

調査概要
調査概要

就職・職場選択時に重視する要素

「就職・職場選択時に重視する要素」は、学生・社会人とも「給与・待遇がいい」と「仕事内容が魅力的・やりがいがある」が1位・2位を占めるが、学生は「給与・待遇」「福利厚生」などの条件面を優先する傾向が強いのに対して、社会人は「勤務地・通勤時間」や「社風・雰囲気」の重要度が増す傾向がみられる。

就職・職場選択時に重視する要素
就職・職場選択時に重視する要素

転職・退職意識

「転職・退職意識」に関しては、学生の半数(52.2%)が「3年以内の転職可能性」を示した。一方、社会人が「退職・転職を考えた経験」は以下の結果だった。

この結果は、Z世代が企業への帰属意識よりも個人のキャリアプランを優先することを明確に示しており、「企業は、従業員が短期間で離職する可能性を前提とした人材マネジメント、すなわちエンゲージメント向上施策やリテンション戦略が不可欠」と、報告書は指摘している。

・頻繁にある:20.5%
・時々ある :41.0%
・あまりない:30.0%
・全くない : 8.5%

出世に対する意識

学生および社会人の「出世に対する意識」は次のような結果だった。

・特に出世は望まない・専門性を高めたい:32.1%
・中間管理職(課長・マネージャー)程度:25.7%
・チームリーダー・主任程度:23.3%

社会人のみに絞ると、約4割が出世を望んでいない。これは「管理職になることの負担増を避け、自らのスキルで市場価値を高めたいという自律的キャリア観の象徴」と報告書は言い、「企業は、管理職コースだけでなく、高度専門職としてのキャリアパスを整備し、適切に評価・処遇する仕組みが求められる」という。

出世に対する意識
出世に対する意識

理想とする社風

「理想とする社風」は、「風通し」と「チームワーク」を重視している。

理想とする社風
理想とする社風

理想とする指導者

「理想の指導者像」は、学生・社会人とも「相談しやすい雰囲気」がトップで、そのうえで学生は「意見の尊重」といった承認欲求を満たす行動を求め、社会人はより具体的な「成長機会の提供」を求めるようになる。「感謝、尊重、サポートといったリスペクトに基づいた行動が、Z世代のエンゲージメントを最大化させる」と、報告書は述べている。

評価される指導者の言動としては、以下がトップ3だった。

・感謝の気持ちを言葉で伝えてくれた:42.3%
・自分の意見や提案を真剣に聞いて尊重してくれた:37.8%
・困っているときに適切なサポートやアドバイスをしてくれた:31.5%

また「指導者に求める振る舞い」は、以下の結果となった。

指導者に求める言動
指導者に求める言動

報告書によると、フィードバックのステップは次の3つという。

 

Z世代のフィードバック受容の特徴としては、学生は「心理的安全性」、社会人は「目標の明確化」を重視し、学生・社会人とも「改善点・良かった点の明確さ」を最重視しているという。

ペンマーク「Z世代の就労意識調査レポート」
https://pj.penmark.jp/z-generation-career-report

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