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Project Bobは6つのIBM i 開発支援機能を実現する ~スティーブ・ウィル氏が米メディアに明かす

IBMは10月7日にコーディング・アシスタント製品「Project Bob」(プロジェクト・ボブ)を発表したが(リリース時期は未定)、そのProject Bobについて、IBM i CTOのスティーブ・ウィル氏が米メディア(IT Jungle)のインタビューに回答している。いくつか新事実が公表されているので紹介してみよう。

まずProject Bobは、今年10~12月に発表予定だったIBM watsonx Code Assistant for iを継承する製品と見られていたが、ウィル氏によると、「IBM watsonx Code Assistant for iの開発は、Project Bobへの移行に伴い中止された。Project BobはIBM watsonx Code Assistant for iの機能を大幅に上回る」という。

Project Bobが備えるIBM i関連の開発支援機能は下記の6つ。コードの説明、コードの生成、テストケースの生成の3つを予定していたIBM watsonx Code Assistant for iの機能を大きく上回る。

コードの理解
IBM i アプリケーション(RPG、CL、DDS、SQL)の複雑な構造を理解する。

コードの説明
コードの機能とデータ利用について、明確な説明と図解を提供する。

コードの生成
再利用可能なプロシージャを特定・作成し、変数名を改善して可読性と一貫性を高める。

コードのリファクタリング
必要に応じて、RPGでプロシージャおよびアプリケーションを開発する。

コードの変換
RPG ⅡおよびRPG ⅢをILE RPGにモダナイズし、データアクセスを埋め込みSQLに変換する。

テストケースの生成
単体テストを作成し、IBM i用のオープンソース・フレームワークである「RPGUnit」などを活用して、コードとデータを検証する。

なおウィル氏は、「IBM watsonx Code Assistant for iの開発で得た成果の一部はProject Bobで活かされる予定」とも述べ、IBM watsonx Code Assistant for iの主要メンバーの一部がProject Bobの開発チームへ移っていることも明らかにした。

[i Magazine・IS magazine]

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