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日本サニパックのDXから誕生した新・発注サービス ~ LINEとAIチャットボット、与信管理を連携させた「サニパック掛け払い」

伊藤忠商事グループの一員で、ポリ袋・ゴミ袋の開発・製造・販売を一貫して展開する日本サニパック株式会社は12月15日から、コミュニケーションアプリ「LINE」を利用して簡単にゴミ袋・ポリ袋を注文できる「サニパック掛け払い」での発注サービスを開始した。

「掛け払い」とは、注文したサービスや商品の代金を後日まとめて支払うシステムのこと。「サニパック掛け払い」では、LINEインターフェースとAIチャットボットを利用して商品を発注でき、APIを経由して決済サービスと連携しながら与信を即座に実行。さらに受注データを基幹システムが稼働するIBM iへ送信する。

「サニパック掛け払い」は、同社が2020年秋から取り組んできたDX推進のなかから生まれてきた。クラウドサービスやAPIなどの最新技術を活用しながら、販売チャネルを拡大し、取引の選択肢を広げるのが狙いだ。

同社では、すでに2017年3月からFAX OCRを利用して発注データの入力業務を効率化する取り組みを開始。2020年12月からはFAXでの発注に与信管理等を連携した「サニパック掛け払い」をスタートさせている。

今回はこのFAXに加え、ゴミ袋1ケースからでもLINEで簡単に注文できる法人・個人事業者向けのサービスとして誕生した。

顧客は普段使い慣れたLINEのインターフェースから商品の発注や在庫照会が可能。AIチャットボットとしてクラウドサービスとして稼働する「Kuzen」を採用。IBM Cloud上にあるAPIサーバーを経由して、決済システムであるヤマトクレジットファイナンスの「クロネコ掛け払い」へデータを送信して与信管理を実行する。同時に、同社の基幹システムであるIBM iの受注・入庫・在庫の各データベースへデータを連携する仕組みである。

 

図表 「サニパック掛け払い」のシステム概要

 

LINEやAPIを活用した発注システムの開発はベル・データが担当した。

同社では自社の顧客に対してLINEによる「サニパック掛け払い」を広く訴求して営業スタイルの変革に取り組んでいくとともに、同システムの外販も計画している。

◎プレスリリース「ゴミ袋・ポリ袋をスマホで仕入れ!「サニパック掛け払い」が12月15日よりLINEから発注可能に」

◎サニパック掛け払い

*i Magazine Winter(2022年1月発行予定)では、この「サニパック掛け払い」を含む同社のDXの全体像を特集します。

[I Magazine・IS magazine]