MENU

WinActor|シナリオ作成が容易で、スモールスタートしやすい国産RPA ~NTTデータ、NTTデータビジネスブレインズ

経理部門の担当者も
数日間の研修で業務自動化

10年に開発し、NTTグループ内で業務効率化ツールとして利用されていたものを、NTTデータが2014年から外販し始めた製品である。海外製RPAツールが多いなか、「純国産RPAソリューション」として注目を集め、日本のRPA市場を代表するツールの1つへと成長している。

「WinActorの最大の魅力は、プログラミング知識不要のわかりやすいGUIです。たとえばプログラミング経験のない経理部門のご担当者でも数日間の研修を受けただけで、WinActorによる業務自動化を行っています」と、NTTデータの中川拓也氏(第二公共事業本部 第四公共事業部 第二統括部 RPAソリューション担当 課長)はアピールする。

WinActorのシナリオ作成は、まず「自動録画機能」を利用する。これは、人が行うデータ転記やボタンクリックなどのPC操作をWinActorが自動で構造解析し、アプリケーションのこの箇所ではこのような動きをするという基本的なシナリオを作成するものだ(図表1)。

 

【図表1】WinActorのシナリオ作成画面

これに、条件分岐や例外処理などを追加してシナリオを拡充するが、GUIの左列のメニューから部品をドラッグ&ドロップして、プロパティをセットするだけで編集可能である。図表2は、その手法でExcelのリストから地図情報を取得し、Google Mapで地図データを取得して作業指示書に添付したものだ。さらに、高度に利用したいエンジニア向けに、スクラッチで開発する機能も備えている。

 

【図表2】Excelのリストをもとに地図情報を取得し、指示書(Word)を作成

またWinActorはPC1台でも利用できる点や、十数万円からトライアルできる点も特長で、シナリオ作成の容易性と併せ、スモールスタートしやすいRPAとして評価を得ている。

「WinActorは、2017年4?9月の半年間に、当社だけで303社へ販売し、累計で2000ライセンス以上をお使いいただいています。販売パートナーも100社を超え、その豊富さもWinActorのアピールポイントの1つです」(中川氏)

 

管理・統制用ロボット
WinDirectorをリリース

製品面では、2017年5月にNTTデータイントラマートのBPMツール「IM-BPM」との連携を実現し、7月にWinActor英語版、9月に管理・統制用ロボット「WinDirector」をリリースした。今年4月にはAI-OCRソフト「Prexifort-OCR」との連携ソリューションの発売を予定している。

WinDirectorは、多数のWinActorやシナリオを一元的に管理・統制する上位の管理ロボットである。WinActorやシナリオの実行に関するスケジュール・タスク管理や、実行状態の管理、実行ユーザーの認証管理などの機能を備える。

「WinActorを部分的に導入したお客様のなかで、全社へ拡大する動きが進んでおり、1社で数十~数百ライセンス、シナリオ(ロボット)単位で数百?数千というボリューム感になっています。これだけの数を管理・統制するのは容易ではなく、簡易に管理・統制できるツールが求められています。また、企業全体の業務に大きな影響を与えるERPや会計パッケージなどの自動化が増えたため、シナリオの実行状態を一元的に常時監視し、エラーなどがあればリアルタイムにアラームを上げる仕組みが求められるようになりました。このようなニーズに応える運用ツールが、WinDirectorです」と、中川氏は説明する(図表3)。

 

【図表3】WinDirectorの概要

WinActorにまつわる新しい動きとしては、SIerだけでなく人材派遣会社や金融機関なども販売代理店となり、WinActorビジネスの事業化に取り組んでいることが挙げられる。

「人材派遣のパソナではロボット事業部を立ち上げ、『RPAエキスパート(WinActor)』と呼ぶ技術者の育成と人材派遣を進めるとともに、BPO事業ではRPAで効率化したアウトソーシングサービスを提供しています。このように、自社の強みとWinActorの魅力を組み合わせて新しい事業を拡大する動きが広がっています」と、NTTデータの藤枝彩華氏(第二公共事業本部 第四公共事業部 第二統括部 RPAソリューション担当)。

NTTデータのグループ企業で、中堅企業のSI事業と電子帳票システム「Pandora-AX」の販売を行うNTTデータビジネスブレインズの山本恒夫氏(ビジネスソリューション事業部 営業グループ 課長代理)は、「WinActorは、これまでお取引がなかったお客様や非IT部門への訴求力が非常に大きく、新規顧客の開拓ツールとしても重宝しています」と述べる。

・・・・・・・・

●価格(クライアント型・サーバー型同額、保守料を含む)

・WinActorフル機能版(開発・実行機能):90万8000円(年額)
・WinActor実行機能版:24万8000円(年額)
・WinDirector:228万円(年額)

・・・・・・・・

中川 拓也 氏

株式会社NTTデータ
第二公共事業本部
第四公共事業部 第二統括部
RPAソリューション担当 課長

・・・・・・・・

藤枝 彩華 氏

株式会社NTTデータ
第二公共事業本部
第四公共事業部 第二統括部
RPAソリューション担当

・・・・・・・・

山本 恒夫 氏

株式会社NTTデータビジネスブレインズ
ビジネスソリューション事業部
営業グループ 課長代理

・・・・・・・・

IS magazine No.18(2018年1月)掲載

新着