Zend Server Basic利用中のIBM iユーザーは一安心? ~中部システムがCommunityPlus+PHP for IBM iのサポート・サービスを発表

 

 

中部システムは、米Seiden Groupが開発した「CommunityPlus+PHP for IBM i」の有償サポートを開始する、と発表した。

CommunityPlus+PHP for IBM i(以下、CommunityPlus+)は、IBM i上で稼働するPHPと拡張機能などを集めたリポジトリ製品で、2021年6月にサポート終了となるZend Server Basic for IBM i(以下、Zend Server Basic)の後継として注目を集めているツールである。ライセンスフリーの無償ツールとして提供されている。
 
IBM iのオープンソース分野ではこの1年、めまぐるしい変化が続いてきた。遡ると、2019年12月にIBMとPerforce Softwareの2社が共同で、無償提供中のZend Server Basicに代わる後継ツールとして「Community PHP」(無償版)をリリース。さらに2020年4月には、Zend Server Basicの無償配布停止とIBM iへのバンドル停止を発表した。

この間、2019年12月リリースのCommunity PHPには、普及しているZend Server Basicと多くの点で互換性がないことが明らかになり、IBM iのオープンソース・コミュニティに大きな動揺が走った。Zend Server Basic上のアプリケーションをCommunity PHPへ移行するには、アプリケーションの大幅な改修が必要になるからである。

そこで、Zend Server BasicからCommunity PHPへの移行支援サービスをスタートさせたのが、Seiden Groupである(2020年5月)。サポートには、Db2 for iに接続するためのモジュールなどCommunity PHPに欠けていた多くの機能の提供も含まれていた。

そして、その移行支援サービスに着目し、日本における有償サービス提供の独占的パートナーとなったのが中部システムである。中部システムとSeiden Groupは共同で、日本のIBM iユーザー向けの移行支援サービス「CS^2(CSC & Seiden Collaboration Service)」を2020年9月に発表した。

中部システムは、IBM i(RPG・CL)とオープンソース技術(PHP・Node.jsなど)との組み合わせによるハイブリッドなシステム開発を得意とするSIerで、保守運用中のIBM iアプリケーションも多数あり、Community PHPへの移行に苦労していたという経緯がある。

関連記事:Zend Server Basicがサポート終了へ! コミュニティPHPへの移行を日米の最強タッグチームで支援

 

Seiden Groupではその後、Community PHPとは別の選択肢となる、ライセンスフリーのPHPリポジトリを独自に開発。それが今回のCommunityPlus+になる。

 

 

CommunityPlus+によって、現在、PHP 7.3以上のZend Server Basic上で稼働中のIBM iアプリケーションは、アプリケーションを改修することなく移行が可能。PHP 7.2以前の場合は、PHP 7.3以上にバージョンアップしてから移行が可能になる。

CommunityPlus+には、以下が含まれる。

・PHP 7.3、PHP 7.4(PHP 8は近日予定)
・ODBC
・PDO_ODBC
・ibm_db2
・PDO_IBMデータベース接続
・PHP Toolkit
・mail()、SSH2、LDAP、Xdebugなどの人気のある拡張機能、
・ドキュメント、など

今回のCommunityPlus+と中部システムによる有償・無償のサポートによって、IBM i上のオープンソース活用に非常に強力な選択肢が加わったと言えるだろう。

なお中部システムでは、CommunityPlus+日本語版の申し込みページを用意している。
https://www.cscweb.jp/solution/communityplus-php-for-ibm-i/

株式会社中部システム
https://www.cscweb.jp/
Seiden Group
https://www.seidengroup.com/

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