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イーネットソリューションズが「arGuss for Power」を発表 ~24時間365日の有人監視・障害対応サービスを低価格で提供

「arGuss for Power」
IBM iの人材不足を解決する統合監視サービス

イーネットソリューションズは2026年1月、運用監視を軸とするIBM Power専用マネージドサービス「arGuss for Power」を発表した。オンプレミスやクラウドサービスなどあらゆる環境で稼働するIBM iと周辺サーバーに対し、同社のサポートセンターから24時間365日ノンストップで一元監視するサービスである。

同社は2000年にデータセンター事業を開始し、ハウジングやホスティング、BCP、バックアップなどの各種マネージドサービスを提供してきた。2000年代末からは、「merisisクラウド」と言われるWindows/Linux向けのクラウドサービスを開始。2018年10月には、IBM iクラウドサービスである「merisis Powerクラウド」をスタートさせた。

また10年ほど前からは、オンプレミスおよびクラウドサービスの双方で稼働するオープン系システム向け運用監視サービス「arGuss」の提供を開始している。同サービスは順調に利用数を伸ばし、現時点で契約社数は約70である。

今回、Power向けの監視サービスとしてarGuss for Powerをリリースした背景には、merisis Powerクラウドのユーザーから、arGussと同じような監視サービスを求められていたこともあるが、それ以上に、IBM iユーザーで深刻化する人材不足への危機意識があったという。

運用管理の負荷は年々、システム部門に重くのしかかる一方、担当者の高齢化や退職による人材難は顕著で、若い世代の育成は遅れがち。IBM iの運用は以前と違って24時間365日が常態となりつつあり、夜間・休日の障害対応が運用担当者を疲弊させている。

そこで長年にわたるデータセンターやクラウドサービス、運用監視サービスのノウハウをベースに、同社サポートセンターの専門エンジニアによる24時間365日の運用監視を、ツールではなくサービスとして提供する。運用監視業務の一切を同社のサービスへ任せることで、人材不足を解消し、運用負荷を軽減しようというのが、arGuss for Powerの狙いである。

24時間365日の有人監視・障害対応を
低価格で提供

arGuss for Powerはオープンソースの統合監視基盤である「Zabbix」をベースとしている。最大の特徴は、24時間365日の有人監視・障害対応サービスを低価格で提供することだ。

さらにマルチロケーション対応とマルチプラットフォーム対応も、大きな強みであろう。マルチロケーション対応、すなわちオンプレミス、他社データセンター、各種クラウドサービスのPower環境に幅広く対応していること。そしてマルチプラットフォーム対応、すなわちIBM i、Windows、Linux、ネットワークなどをワンストップで統合監視できることである。

このほかオプションとなるが、VPNルータのレンタルや設定などの接続サービスにも対応している。

図表1 システム構成と接続方式

完全定額制で、従量課金などに見られる追加コストは発生しない。初期費用は5万円、月額費用は5万円である(税別/1LPAR当たり、インシデント数は問わない)。月額費用に含まれる基本監視メニューには、「死活監視」「リソース監視」「ハードウェアメッセージ監視」「エンジニアによる一次切り分け」「メーカーコール代行」がある。
 

図表2 基本監視メニュー

またオプション料金による追加監視メニューには、「ログイン調査」「TCPレポート」「障害一次代行(復旧支援)」「運用メッセージ監視」「詳細ステータス監視」「ジョブ・サブシステム監視」「高度な分析」「お客様固有運用監視」などがある。
 

図表3 追加監視メニュー

 
ちなみに「一次切り分け」は、アラート検知後にエンジニアがリモート接続などで状況を確認し、ネットワークやOS、アプリケーションなど障害発生箇所を特定する。「障害一次代行」は、事前に合意した手順書に基づき、プロセス再起動後の復旧作業を代行する。「メーカー連携」は、ハードウェア障害疑い時にメーカーや保守ベンダーへのコール代行までを実施する。

さらに今後は、カスタマーポータルなどの拡張機能にも順次対応していく予定である。

導入までのステップは、監視対象や現状の課題などを確認するヒアリングに始まり、監視項目や閾値、通知先、連絡フローなど運用監視業務を設計する。そしてこうした設計内容や対応手順書に関する合意がなされれば、VPN接続、監視サーバーやアラートメールの設定を行い、通報テストおよび閾値のチューニングなどを経て、サービス開始となる。「エージェントレス」であり、監視対象となるサーバーなどにエージェントソフトウェアを導入する必要はない。

監視の規模など個々のケースにもよるが、サービス開始まで平均で約1~2カ月程度となる。

販売はパートナー経由で、基本的に直販は実施しない。オープン系サーバーを対象としたarGussは、80%近くがクラウドサーバーでの運用監視であるのに対し、arGuss for Powerでは相対的にオンプレミスでのニーズのほうが高いだろうと同社では予測している。

システム部門の運用管理負荷を解消する切り札として、同サービスが期待される。

株式会社イーネットソリューションズ
https://www.enetsolutions.co.jp/

 

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