Home Watson-AI CloudAIライト|スケジュール調整から顧客情報の確認まで学習済みチャットボットでサポート ~オフィス製品やグループウェアをさらに使いやすく |Watson Solution Book●JBCC

CloudAIライト|スケジュール調整から顧客情報の確認まで学習済みチャットボットでサポート ~オフィス製品やグループウェアをさらに使いやすく |Watson Solution Book●JBCC

by kusui

 

オフィス製品やグループウェア向けに
学習済みのコーパスを提供

「CloudAIチャットボット」は、JBCCが2017年7月に提供を開始したチャットボットベースのAIサービスである。

 「Natural Language Classifier」と「Watson Discovery Service」を使って、社内業務に必要なさまざまな問い合わせにチャットボットが回答する。

 基幹システムの在庫情報や納品日を照会したり、製品マニュアルや類似の提案書を検索したり、CRMからの顧客情報を確認したりといった問い合わせに対し、LINE によく似た親しみやすいインターフェース(LINE WORKSやWebUIなど)を使って、自然な言葉で実行できるのが特徴である。

 これに対して、2018年2月にリリースされた「CloudAIライト」は、Office 365やG Suite、Garoonなどのオフィス製品やグループウェアと連携しながら、スケジュールの調整や会議室の予約、顧客情報の確認、提案書の作成に必要な過去の類似案件の検索など、用途を絞ったチャットボット型のAI機能を提供する(図表1)

 

「クラウドで提供されるオフィス製品をもっと便利に使うためのチャットボットサービスだと考えれば、わかりやすいかと思います」と語るのは、クラウド&ビジネス・ソリューション事業部 先進ソリューション推進部の碓井宏宜氏である。

 

碓井 宏宜氏 JBCC株式会社 クラウド&ビジネス・ソリューション事業部 先進ソリューション推進部

「CloudAIチャットボット」がコーパスの作成や準備、学習にある程度の工数やコストを必要とするのに対し、「CloudAIライト」では、WatsonのAPIとして「Assistant」を利用し、スケジュールや会議室、顧客情報、類似案件などの利用例をあらかじめ想定した学習済みのコーパスを提供している(図表2)

 

 学習期間は不要で、導入を決定してすぐに利用を開始できる。フロントエンドで使用できるインターフェースはLINE WORKS以外にも、今後はHangouts ChatやSkype for Businessに対応予定だ。費用は月額制で基本料金が5万円、および1ユーザー当たり200円である(オフィス製品やLINE WORKSなどインターフェースツールの利用料金は別途)。

 

複数メンバーのスケジュール調整や
訪問前の顧客情報確認

「CloudAIライト」の使い方を、具体的に見てみよう。 たとえば自分の予定や使用する会議室を確認できるのはもちろんだが、チャットボットで複数メンバーのスケジュールを調整し、会議や訪問の日程を決定する。同時に会議室の予約も可能。メンバーの数が多いほど、スケジュール調整は煩雑になるが、「CloudAIライト」であれば即座に決定できる。

 また訪問前に顧客の連絡先、住所からの移動経路、直近のメールを確認しておく(入館に必要なQRコードが事前にメールで送られているような場合、すぐにそれを探せる)。さらに提案書の作成に困っている場合、過去の類似案件を参考にする(アクセス権限のあるGoogle DriveやOne Driveからファイルを検索する)。これらはすべてLINEによく似た画面から、「CloudAIライト」に問い合わせることで解決する。

 このほか、会議室の利用率を向上させる「会議室オプション」も提供されている。会議室を予約したものの、結局利用しなかったケースはよく見られる。会議室を押さえられなくて、ミーティング開催のタイミングが遅れることもあるだろう。

 そこで会議室に人感センサーを設置し、人の出入りを感知して、そのデータを「CloudAIライト」に送信する。会議室の予約が入っているにも関わらず、人感センサーから感知データが送信されない場合は、予約者に確認する。無応答の場合、もしくは「利用していない」と連絡があった場合は会議室の予約を解除する。

 解除履歴はDBに記録し、総務部など会議室の管理部門で、月間利用率や担当別の解除率などを可視化して把握できる。IoTとAIを連携させて、会議室の利用率を向上させようというわけだ。

 また2018年11月には、サイボウズが提供する業務改善プラットフォーム「kintone」との連携機能も追加される予定である。

「kintone」には日報、ワークフロー管理、クレーム管理から物品管理、議事録管理、安否確認など、すぐに利用できる標準アプリケーションが数多く提供されている。また、システム部門に属さない一般ユーザーでも、簡単にアプリケーションを作成できるのが大きな特徴である。

「現在多くの企業で、多種多様なkintoneアプリケーションが稼働していますが、外出先からモバイルデバイスのチャット画面を使って、これらをさらに便利に使おうというのが、CloudAIライトのkintone連携機能です。kintoneアプリケーションに対しての問い合わせをチャットボットでサポートできれば、利便性はさらに高まるはずです」と、クラウド&ビジネス・ソリューション事業部 先進ソリューション推進部の岡元信弘部長は指摘する。

 

岡元 信弘氏 JBCC株式会社 クラウド&ビジネス・ソリューション事業部 先進ソリューション推進部 部長

 ちなみに連携するkintoneアプリケーションが4つまでなら、前述した月額標準料金以内での利用が可能。4つを超える場合は、1アプリごとに月額1万円が必要になる。さらにkintoneのデータ更新・追加、設定、kintoneアプリケーションの開発には、別途費用が必要である。

[IS magazine No.21(2018年9月)掲載]

related posts