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デバッグの後のちょっと一杯|早くワクチン打ちたい!(西橋久陽)

初めまして。このたびコラム寄稿の機会をいただきましたので、まずはご挨拶。

株式会社ウエスト・ブリッジの西橋久陽でございます。会社のほうは2021年4月に新たにスタートしました。

iSUCやNEXT、IBM i関連のイベントではちょくちょくお目にかかった方も少なからずおられるのでは? と思います。

最初に、当コラムのタイトル「デバッグの後のちょっと一杯」について。実は私、アセンブラでマイコンプログラム、メインフレームでCOBOL、PL/I、DL/I、CICSなどを使うアプリケーション開発者でした。

意外ですよね? また知る人ぞ知る、瓶ビール好き! そんな私が社会人生活の中でたくさんデバッグしてきた時々のお話を、軽くWeb飲み感覚で参考にしていただければと思い、タイトルにしてみました。

いやあ、しかし本当に2020年度は厳しかったですね。私が関わっていた市場は、まったくの凪状態だったように思います。長い間歩んできたIBM i(AS/400)の世界で、最もしんどい1年でした。

特に、体育会系で「脚・手八丁・口八丁」を主な活動スタイルとしてきた私にとっては、Webやメールなどでの「会議・セミナー・提案」と雲の上からだけの活動は、かなり堪えました。

初めは「チャレンジ!」と、見様見真似でWebセミナーやメルマガ配信、オンライン会議システムを使った製品の紹介や提案などにトライし、「意外と俺でもできる」「参加申し込み、順調順調」「配信先も増えてきた!」などと感じていました。しかし、にもかかわらず・・・結果、今年度末は40年近い社会人生活で初めての経験に至りました。やはり、この市場は地べたを走り回りながらでないと厳しいのかな? とも。

しかしながら、海外では雲の上からだけの活動で成果をしっかり上げていると言います。20年程前、私がUS資本のメインフレームのツール屋にいたころ、本国の上司が「日本は出張が多すぎる!」と、毎月の会議で言っていたことを思い出します。

そう、20年以上前から彼らは雲の上からだけの活動で成果を上げていたのです。当時は「ホームページ」と「電話」、「メール」程度の道具でしたが、彼らはそれらを双方向・リアルタイムへ、そして「個」への配布、収集、活用へと展開していき、さらに蓄積、分析、応用へと進化させて成果を上げてきました。これからもGAFAを先頭に、この方向へ進んでいくのでしょう。

老兵の私が試した雲の上からの道具は、既にごく当たり前に使われているものですが、それでもそれなりの効果はあったと考えています。2021年度は道具のアイテムや技を増やして、ワクチンという救世主の降臨とともに、IBM i(AS/400)含めたIT市場の地べたを走り回りたいと思っています。

早くワクチン打ちたい!

初投稿のご挨拶はこのあたりにして、今後の「デバッグの後のちょっと一杯」では、老兵が開発者、情シスなどの技術屋だった頃の視点や、営業、プリセールス(箱売り、ソリューション)時代の視点、そして外資系(4社も)の経験、企業運用者としての視点などを交えて、IT業界、特にIBM i(AS/400)市場のベタなシステム屋さんや営業さんのお役に立てるようなお話をできればと考えています。

次回のコラムでは、2011年3月11日14:46に仙台で被災したときの体験と当時の様子、最近まで関わってきた仕事のテーマでもある、システムの障害・災害など有事への備えのポイントなどを、「危機管理・備えよ常に!」(仮題)として寄稿する予定です。また、開発者時代を振り返りつつ「システム開発ってどうやってる(た)の?」や、これまで新製品、新市場、パートナーの開拓を複数社で担当してきた経験をもとに、「新○○開拓のポイント」なども機会があればと。 

では今後とも御贔屓に、乾杯!

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