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「ChatGPTがAI投資の増加を促した」と約半数の経営者 ~Gartnerが経営幹部2500人を調査、19%の組織が生成AIの「パイロット・開発フェーズ」

Gartnerは5月3日(米国時間)、45%の経営者が「ChatGPTがAI投資の増加を促した」と考え、現在、70%の組織が「生成AIを探索中」、19%が「パイロット・開発フェーズ」との調査結果を発表した。

調査は、2544人の経営幹部を対象に、2023年3月・4月に行ったもの。ただし「この調査結果は、グローバルな調査結果や市場全体の動向を表すものではない」と、Gartnerは注釈している。

調査結果によると、「生成AIのメリットはリスクを上回る」と考える経営幹部は68%であるのに対し、「リスクがメリットを上回る」と感じるのは5%に過ぎない。しかしこの結果も「生成AIへの投資が深まるにつれて、経営者は視点を変え始めるかもしれない」とし、「組織は、生成AIの開発・導入を始めるにあたり、信頼性、リスク、セキュリティ、プライバシー、倫理に関する多くの問題に遭遇する可能性が高い」と、Gartnerは指摘する。

生成AIの投資目的としては、「顧客体験・既存顧客の維持」がトップで38%、コスト最適化は「経済的な逆風が続いているにもかかわらず、わずかに17%だった」。

生成AIの投資目的 Source: Gartner (May 2023)
生成AIの投資目的 Source: Gartner (May 2023) 翻訳:i Magazine

Gartnerによると、多くの企業はメディアコンテンツの改善やコード生成などから生成AIの取り組みをスタートする。そして、「こうした取り組みは初期の強力な付加価値となり得るが、ビジネスやITプロセスを自律的に実行するソリューションをサポートする膨大な可能性を秘めている」とし、「生成型AIの活用により新製品やビジネスモデルによる変革を推進するCEOやCIOは、収益拡大のための大きなチャンスを見出すことができる」と述べている。

[i Magazine・IS magazine]