MENU

IBM i資産をPowerVS上で診断・仕訳する「IBM iシリーズ向けアプリケーション資産近代化PoCサービス」 ~ジーアールソリューションズと日本IBMが提供開始、X-Analysis Advisorを利用

ジーアールソリューションズと日本IBMは6月13日、IBM i資産の診断・仕訳をIBM Power Virtual Server上で行う「IBM iシリーズ向けアプリケーション資産近代化PoC(Proof of Concept)サービス」を提供する、と発表した。

ユーザーが長年使用してきたIBM i上の資産をモダナイゼーションするには既存資産の把握・分析が不可欠だが、そのためには環境の構築やツールの導入、分析スキルや分析結果の活用方法についての知見が必要になる。

ジーアールソリューションズと日本IBMが提供する今回のサービスは、上記の要素をすべてセットしたもので、ユーザーはサービスに含まれる診断結果を基に、自社システムのモダナイゼーションの調査・検討だけに集中することができる。

サービスには、ユーザー選定のIBM i資産を、ジーアールソリューションズが解析ツール「X-Analysis Advisor」を用いてIBM Power Virtual Server上で分析・診断を行い、その結果を基に「診断結果報告会」を実施、ユーザーはX-Analysis Advisorの使用方法のレクチャーを受けたうえで2カ月間、自らX-Analysis Advisorを駆使して自由に調査できる内容などが含まれている。また2カ月を超えてツールを利用したい場合は、通常のサブスクリプション契約に変更して延長も可能という。

同サービスの流れは以下のとおり。

上図中の「診断レポート」は、「資産現状診断」「資産スキル継承難易度診断」「To-Beモデル診断」の3つのカテゴリーで構成される。「資産現状診断」は、

・稼働資産分析
・機能分析
・システム相関分析
・影響規模分析
・複雑度分析
・共通化分析
・問題分析
・不要資産分析

の8項目。「資産スキル継承難易度診断」は、

・属人化脱却
・ノウハウ蓄積
・文書化

の3項目。「To-Beモデル診断」は、

・継続利用に伴う課題
・リライトによるオープン化に伴う課題
・パッケージリプレースに伴う課題

の3項目で構成され、「診断結果報告会」では、レポート内容の説明とジーアールソリューションズによる所見と課題の列挙、質疑応答などを行うという。

ジーアールソリューションズでは「モダナイゼーションで考えられる方向性」として、

・IBM iのオンプレミス環境を活用しつつアプリケーションの最適化と外部API連携の推進
・IBM Powerサーバー上のERP環境への移行
・IBM Powerサーバー上での新規開発

の3つを挙げ、「どの選択肢においても、当サービスで得られた結果は有効に活用できる」と強調している。

同サービスの利用料金は、オープン価格。

X-Analysis Advisorは、IBM iビジネスをグローバルで展開する米Fresche Solutionsの製品で、ジーアールソリューションズは2016年から販売を開始(2018年から日本総代理店)。ビット・エイ(コメリのIT事業会社)、積水化学工業、DINOS CORPORATION、新川電機、石川県農協電算センター、ハーモニックなど多数の企業への納入実績がある。

[i Magazine・IS magazine]

新着