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IBMが「IBM Db2 AI for z/OS 1.6」を発表  ~ソフトウェア・スタックを簡素化し、より効率的なインストールと新機能へのアクセスを実現

IBMは9月5日、IBM Db2 AI for z/OSの最新バージョンである「IBM Db2 AI for z/OS 1.6」を発表した。

IBM Db2 AI for z/OS 1.6は機械学習とAIを活用することで運用パフォーマンスを改善し、Db2 for z/OS の効率性、健全性、パフォーマンスを強化するソリューション。IBM Watson Machine Learning for z/OSによって提供されるサービスをベースにしており、SQLパフォーマンスを最適化するように設計されている。

すなわちDb2 AI for z/OSは、Db2 for z/OS エンジンのオプティマイザを強化し、ワークロードの特性に基づいて、最適なクエリーアクセスパスを決定する。さらにDb2 システムのパフォーマンスに関する例外を検出し、ユーザー環境に基づくチューニングのための推奨アクションを提供する。

IBM Db2 AI for z/OS のV1.1が発表されたのは2018年9月。今回発表された1.6 では、以下のようなユーザビリティの向上が図られている。

◎簡素化されたソフトウェア・スタックによりインストールを効率化
IBM Watson Machine Learning for z/OS および IBM Open Data Access for z/OS への依存を排除し、簡素化されたソフトウェア・スタックにより、新規インストール、アップグレード、および継続的なメンテナンスの効率とスピードを向上。

◎構成と管理を容易に
必要な機械学習ライブラリーと Spark 関数を単一の Db2 AI for z/OS V1.6 FMID に組み込んだ。これにより、以前のリリースで必要だったIBM Watson Machine Learning for z/OSとSparkの停止/起動、監視、メンテナンス・アップグレードの構成と管理が不要になる。

さらに、Db2 AI for z/OS 1.5でAPARメンテナンスを通じて提供されていた機能強化が、1.6の基本コードに含まれるようになった。

◎SQL最適化コンポーネントを改善

SQL最適化コンポーネントには、以下のような改善が含まれる。

・環境をカスタマイズするために、CPU と経過時間のトレードオフを評価する柔軟性が向上。
・SQLの最適化によって行われた決定を説明するパフォーマンス比較アクセスおよびマッチンググラフを提供することで透明性を向上。
・パッケージリストとステートメントリストの新しいソート・オプションをサポート。
・静的ステートメントがキャンセルされた場合のリグレッション検出の改善。

◎ユーザーインターフェースとフローを改善
Performance InsightsとDistributed Connection Controlsにおける顧客からのフィードバックに基づき、ユーザーインターフェースとフローを改善。

 

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