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新しいテクノロジー・リフレッシュ、IBM i 7.5 TR1、IBM i 7.4 TR7発表 ~多数の領域で新機能と機能拡張、IBM iサービスの新規・拡張は40種以上

日本IBMは10月11日、IBM i 7.5と7.4の新しいテクノロジー・リフレッシュ(TR)として、IBM i 7.5 TR1、IBM i 7.4 TR7を発表した。今回のTRでは、データベース(Db2 for i)、アプリケーション開発、RPG、IBM iサービス、システム管理(Navigator for i)、オープンソースなど多数の領域で機能強化が行われた。

また、ライセンス・プログラム製品でも、IBM i Merlin、RDi、Db2 Mirror for i、PowerHA SystemMirror for iなど多数の製品が拡張された。

さらに、ハードウェアおよびI/O分野でも、Power 10 S1022sにおけるIBM iのネイティブサポートやNVMeのセキュリティ機能強化などが発表された。

IBM iのロードマップ
IBM iのロードマップ

以下、10月11日付けの製品発表レターと同日に行われたWebセミナーの情報を基に今回のハイライトを紹介する。Webセミナーでは、IBM iプロダクトマネージャーのアリソン・バタリル(Alison Butterill)氏のほか、各分野のエキスパート6名が説明を行った。なお、ライセンス・プログラム製品とハードウェアなどは別記事にまとめる(予定)。

Db2 for i 

Db2 for i関連では、以下が発表された。

 Db2 for iへのIBM Watsonの地理空間関数の追加
Db2 for iのデータとWatsonの地理空間関数を利用することによって、Db2 for iのSQLクエリー処理だけで、特定店舗における販売実績や交差点における交通事故などの描出などが行えるようになった。Db2 for iのインソースの機能であるので、IBM i以外へのアクセスやDb2 for iデータの移動が不要で、別料金もかからない。

 SQLの拡張
 ・SQL Error Logging Facility(SELF):障害発生個所の詳細が一元的に収集可能。
 ・SQLエラーログ機能(SELF)
 ・UDTFのリモートクエリサポート
 ・新しいビルトインファンクション
 ・パフォーマンスの向上

データベースエンジニアリングの強化
 ・物理ファイルメンバーの再編成機能
 ・新しいカラムレベル統計

IBM iサービス

 今回のTRでは、約30種類のIBM iサービスが新しく追加され、10種類以上のIBM iサービスで機能拡張が行われた。IBM iサービスは、IBM iのシステム情報やオブジェクトおよびデータにアクセスするための簡便な方法で、近年その数を増している。

IBM iサービスに追加された新規機能
IBM iサービスに追加された新規機能
IBM iサービスの機能拡張
IBM iサービスの機能拡張

 IBM i Navigator for i

今回のTRで、監査ジャーナルのサポートが強化された。監査ジャーナルはIBM i(OS)に組み込まれたツールだが、今回のNavigator for iを用いることによって、日次・週次およびその詳細をビジュアルに確認できるようになった。また、新しい監査設定画面もあり、監査のための多様な機能を利用できる。

監査ジャーナルの情報をさまざまに可視化(IBM i Navigator for i)
監査ジャーナルの情報をさまざまに可視化(IBM i Navigator for i)

このほか大規模なジョブを管理するためのActive Jobの拡張、Job WatcherとDisk Watcherの無償化、シングル・サインオンのためのGUI画面の提供、オブジェクトに対するパーミッション機能の拡張など多数の項目で拡張・サポートが発表されている。

また旧バージョンのNavigator for iはLog4jの脆弱性の影響を受けやすいため、旧バージョンの機能を今回のTRで取り込み、アップデートを図っているという。

 REST API関連

IBM iでは統合Webサービス(IWS)を使ってREST APIを生成し公開できるが、今回のTRではセキュリティ機能が強化され、セキュアなHTTPSで接続が可能になった。

セキュアHTTPS接続が可能になったIWS
セキュアHTTPS接続が可能になったIWS

RPG

RPGでは以下の拡張が紹介されている。

・%CONCAT(複数の値を共通のセパレータで連結)
・%CONCATARR(配列の要素を共通のセパレータで連結)
・文字列パラメーターのためのOPTIONS(*CONVERT)
・UTF-8やその他の型に対する文字列操作の強化

オープンソース

IBM iのオープン化およびオープンソースの取り込みは近年のIBM iの機能拡張のテーマだが、今回のTRでもさまざまな対応・拡張が発表された。

・Visual Studio Codeへの対応強化(データベース用スキーマブラウザの追加など)
・Node.jsバー」ジョン18への対応
・tn5250でのTLSサポート

 

◎ 製品発表レター
・「IBM i 7.5 Technology Refresh 1: 新たなレベルの統合されたシンプルさを実現します」
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/0/760/JAJPJP22-0340/index.html
・「IBM i 7.4 Technology Refresh 7: 新たなレベルの統合されたシンプルさを実現します」
https://www.ibm.com/common/ssi/ShowDoc.wss?docURL=/common/ssi/rep_ca/1/760/JAJPJP22-0341/index.html

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