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日本IBMがITインフラの保守・運用を担うグループ子会社、日本アイ・ビー・エム テクニカル・ソリューションを吸収合併 ~今年に入って統合は2件目、グループ再編が加速

日本IBMは11月1日、100%出資子会社の日本アイ・ビー・エム テクニカル・ソリューション(以下、TSOL)を、2023年2月1日をもって日本IBMに吸収合併すると発表した。

TSOLは2002年4月、日本IBM CSTSとIMASの統合合併により誕生した。千葉県の海浜幕張に本社を置く。IBM製のハードウェアやソフトウェアの運用・保守をはじめ、マルチベンダー環境の保守対応、複雑なITインフラの保守・運用支援、セキュリティ監視サービスなど広範囲なサービスを提供している。

今回の吸収合併は、多様化・複雑化するITインフラの構築・運用・保守サービスを提供する日本IBM本体の体制強化が狙い。

日本IBMのテクノロジー事業本部 テクノロジー・ライフサイクル・サービス事業部とセキュリティー事業部に、TSOLのエンジニアを配置することで、「24時間365日の稼働に対応する機動力をよりいっそう強化し、先進テクノロジーを活用したサービスを提供する」としている。

日本IBMでは、今年に入ってグループ会社の統合・再編が加速している。

2022年7月には、100%出資子会社の日本アイ・ビー・エム共同ソリューション・サービス(CSOL)と日本アイビーエム中国ソリューション(IGSCH)が、日本アイ・ビー・エム デジタルサービス(以下、IJDS)に統合された。

もともとIJDSは2020年に3社の100%出資子会社、すなわち日本アイ・ビー・エム・サービス、日本アイビーエム・ソリューション・サービス、日本アイ・ビー・エム・ビズインテックが統合されて誕生しており、いわば日本IBMのグループ会社5社の統合体と言える。

IJDSはグループ最大のITプロフェッショナル集団として、アプリケーションの構築・保守やアウトソーシングサービスを提供する一方、日本IBMが推進している「IBM地域DXセンター」の運営主体となっている。

IBM地域DXセンターは2022年1月から札幌市、那覇市、仙台市と展開し、今年8月には福岡県北九州市で4カ所目の設立を発表した。年内には中国地方への開設も予定している。

日本IBMの100%出資子会社は2022年初頭には7社であったが、TSOLの合併後は以下の4社となる。

日本アイ・ビー・エム デジタルサービス株式会社(IJDS)
日本アイ・ビー・エム・スポーツ株式会社(IJS)
日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリング株式会社(ISE)
日本アイ・ビー・エム・スタッフ・オペレーションズ株式会社(ISOC)

[I Magazine・IS magazine]

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