IBM iのパフォーマンス・ガイド「IBM i on Power – Performance FAQ」最新版を公開 ~Power Virtual Server利用時の考慮事項などを追加

IBMは4月23日、IBM iのパフォーマンス・ガイドの最新版「IBM i on Power – Performance FAQ」を公開した。

同ガイドは、IBM i on Power Systemsにおけるパフォーマンスの考え方、ベンチマーク、キャパシティプランニング、ネットワークパフォーマンス、パフォーマンスモニタリングなどに関するFAQとガイドラインをまとめたもの。

最新版では、NVMeドライブに関する情報の更新と、Power Virtual Serverにおけるパーティションの利用に関する考慮事項が追加された。

「IBM Power Systems Virtual Serverパーティションの注意点は?」と題された項目には、以下の記載がある(要旨部分のみ訳出)。

「Power Systems Virtual Serverのストレージ階層は、IOPS(I/O operations per second)に基づいています。ストレージボリュームのパフォーマンスは、ボリュームサイズとストレージ階層に基づく最大IOPS数に制限されます。正確な数値は時間の経過とともに変わる可能性がありますが、現在、Tier3ストレージは、3 IOPS/GB、Tier1ストレージは10 IOPS/GBに設定されています。たとえば、100GBのTier3ストレージボリュームでは最大300IOPS、100GBのTier1ストレージボリュームでは最大1000IOPSとなります。

ボリュームのIOPSを増やすには、ボリュームのサイズを大きくするか、より多くのIOPS/GBを提供するティアを選択します。場合によっては、サイズの小さいボリュームを使用してTier1を使用するよりも、サイズを大きくしてTier3を使用するほうがコスト効率が高いこともあります。

ストレージボリュームのIOPS制限に達した後は、I/Oレイテンシーが増加します。構成されたTierのスループット制限を超えるIOPsの短時間のバーストであっても、はるかに高いレイテンシのIOがトリガーされ、アプリケーションの応答時間に影響を与える可能性があります。

また、この環境に限ったことではありませんが、ネットワークについても考慮する必要があります。クライアントとサーバー間のネットワークレイテンシーの変化が、クライアント・サーバーアプリケーションのパフォーマンスにどのような影響を与えるかを理解しておいてください。大量のネットワークトラフィックを必要とするクライアント/サーバーアプリケーションは、クライアントとサーバーが物理的に近接している場合には良好なパフォーマンスを発揮しますが、ネットワークレイテンシーが増えるとアプリケーションの変更が必要になることがあります。

仮想サーバー・パーティションを構成する前に、パーティションのサイズを適切に設定することが重要です。プロセッサの構成が、ピーク時のパフォーマンスニーズを満たせることを確認する。Tier3を選択する前に、ストレージパフォーマンスのニーズを詳細に分析します。ピーク時のストレージ・ニーズをTier3のパフォーマンス・オファで満たす自信がない場合は、代わりにTier1を選択します。年間で発生する可能性のあるピーク・スループットに合わせて、パーティション処理とストレージ・パフォーマンスの容量を設定してください」

最新版「IBM i on Power – Performance FAQ」(102ページ)はこちらからダウンロードできます。

*冒頭の画像は、IBM iプログラムがどのようにコンパイルされ、機械実行コードを生成するかを説明した図(76ページに掲載)。

[i Magazine・IS magazine]

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