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04 IBM iのインターフェース

by kusui

IBM iのユーザー・インターフェースとしては、5250エミュレータ画面、IBM Navigator for i、IBM i Access Client Solutions(ACS)があり、昔ながらのCUIと現代風のGUIが用意されている。また最近では、モバイル対応向けのソリューションも数多く登場している。

5250エミュレータ画面

いわゆる「黒地に緑色の文字」の画面であり、UNIXのシェルやWindowsのコマンドプロンプト画面に相当するものである。

AS/400時代には、AS/400本体と直結する画面制御用のプロセッサやメモリを内蔵する専用端末で、キャラクタベースのパネルを用いた物理的なユーザー・インターフェースであった。「ダム端末(略してダム端)」と呼ばれたこともある。

端末装置としては現在は販売されておらず、PCに導入したうえで、その動きをエミュレーションする5250端末ソフトウェアに置き換えられている(図表1)。5250エミュレータ画面からの操作では、CUIのメニュー画面からオプション番号を指定する方法と、コマンドラインに各種CLコマンドを直接打ち込む方法の2通りがある。

図表1 画像をクリックすると拡大します】

 

IBM Navigator for i

IBM Navigator for iは、IBM iを管理するための主要タスクを実行できるWebブラウザ・ベースのインターフェースである(図表2)

 

図表2 画像をクリックすると拡大します】

 

IBM i Access for Windowsに同梱されていた「System i ナビゲーター」(i ナビ、オペナビ)の代替として利用でき、System i ナビゲーターで利用可能な大半のタスクがサポートされる。5250端末エミュレータ・ソフトウェアとは異なり、IBM Navigator for iを使用するための各PCへの導入作業は必要ない。

その実体としては IBM iオペレーティング・システムに含まれるWebアプリケーションであり、サポートされるWebブラウザに若干の縛りはあるものの、Webブラウザから「http://システムのIPアドレス(もしくはホスト名):2001」を指定するだけで簡単にアクセスできる。

IBM Navigator for iにおいて最も頻繁に使用されるタスクの1つに、パフォーマンス・カテゴリがある。元データとなるパフォーマンス・データをグラフにした結果や、CPU、メモリ、ディスクといったパフォーマンスの分析結果をブラウザから確認して、日々のシステム状況を視覚的に把握できるようになっている。

Access Client Solutions

IBM i Access Client Solutions(ACS)は、これまでのIBM i Access for Windowsに代わり、PCをIBM iに接続するための強力な機能セットを集約したインターフェースである(図表3)

 

図表3 画像をクリックすると拡大します】

 

ACSは、プラットフォームに依存しないJavaベースの製品であり、Javaをサポートするほとんどのオペレーティング・システム環境(Linux、Mac、Windows など)で稼働する。IBM i Access for Windowsに同梱される5250エミュレータ画面のすべての機能に加えて、セッション管理機能や印刷装置エミュレーションもサポートされている。また、IBM iデータベースのレコードを、PC上のさまざまなファイル・タイプ(OpenDocumentスプレッドシート(*.ods)、Excelワークブック(*.xlsx)、およびその他のファイル・フォーマット)との間でデータを転送できるようにするデータ転送機能も標準で装備されている。

最近の機能強化により、System i ナビゲーターのみに搭載されていた「SQLスクリプトの実行」と「Visual Explain」の両機能も追加されたため、IBM iのデータベース管理者やエンジニアにとって、IBM iのインターフェースにおける新たな選択肢が増えた。

モバイル対応

2015年4月に発表されたIBM i 7.2 Technology Refresh 2(IBM i 7.2 TR2)およびIBM i 7.1 Technology Refresh 10(IBM i 7.1 TR10)において、IBM i Access Mobileが利用可能になっている(図表4)

 

図表4 画像をクリックすると拡大します】

 

IBM i Access Mobileは、IBM i Access for Web(5770-XH2)に包含される製品であり、モバイル・デバイスからIBM iシステムの管理およびアクセスを行うためのモバイル・セントリック・ソリューションを提供する。

IBM i Access Mobileを通じて、ユーザーは以下のような機能を使用できる。

・ ジョブ、メッセージ、出力待ち行列の参照および管理

・ PTF、PTFグループの参照

・ データベース・レコードに対する操作

・ SQLウィザードを使用したSQLステートメントの実行

・ 5250セッションの開始

そのほかのIBM i向けモバイル対応製品として、LANSA LongRangeやDelphi/400、aXes、looksoftware、KONA2など、COBOL、RPGといった既存資産プログラムの活用を前提とした業務アプリケーションのWeb化、モバイル化を実現するサードベンダー製品も豊富に用意されている。[小林直樹]

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