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女性IT技術者が増えると、男女とも約6割が「多様な働き方が許容される」「多様な視点で事業開発・推進」と回答 ~Indeedが「IT技術関連職のジェンダーギャップ」調査

転職情報サービスのIndeed Japanは3月24日、IT技術者を対象にした「IT技術関連職におけるジェンダーギャップ」調査の結果を発表した。3月8日の国際女性デーにあわせて実施された調査で、女性のキャリア形成における課題などが調査テーマだが、就業後の性別によるメリット・困りごとや、女性IT技術職が活躍することのメリット(感)など、最近の意識傾向を浮き彫りにしている。

調査は、今年3月7~9日にインターネット上で実施され、IT技術職に就いている20~40代の男女各721人(計1442人)が回答した。以下、主な調査結果を紹介してみたい。

まず、IT技術関連職に就いた後の「自身の性別によるメリット」についての設問では、男性34.5%、女性36.8%が「メリットを感じたことがある」「ややメリットを感じたことがある」と回答した。

一方、「自身の性別によるデメリット」については、男性25.9%、女性36.5%が「デメリットを感じたことがある」「ややデメリットを感じたことがある」という回答だった。

メリット・デメリットの内容は以下のとおり。

仕事上、 自身の性別によって 感じた ことのある メリット (上位 4位)
仕事上、 自身の性別によって 感じた ことのある メリット (上位 4位) 
仕事上、 自身の性別によって 感じた ことのある デメリット (上位 4位)
仕事上、 自身の性別によって 感じた ことのある デメリット (上位 4位)

また、仕事における「困りごと」については、男女とも「急ぎの仕事が多い」が1位、「長時間残業が常態化している」が2位で共通。3位以下は男女で違いがあった。

現在の職種に就いてから経験した 困りごと (上位 4位)
現在の職種に就いてから経験した 困りごと (上位 4位)

IT技術関連職で女性が活躍することによって職種全体に生まれるメリットについては、回答全体の59.6%(男性55.0%、女性64.2%)が「多様な働き方が許容されるようになる」、57.1%(男性56.3%、女性57.9%)が「多様な視点で事業の開発・推進ができる」との回答だった。

IT技術関連職に女性が増えると「 多様な働き方が許容されるようになる 」と思う
IT技術関連職に女性が増えると「 多様な働き方が許容されるようになる 」と思う
IT技術関連職に女性が増えると「 多様な視点で事業の開発・推進ができる 」と思う
IT技術関連職に女性が増えると「 多様な視点で事業の開発・推進ができる 」と思う

前述の「自身の性別によるメリット」で女性が感じている困難(昇進・昇格しにくい、給料が低い・昇給しにくい、仕事をまかせてもらいにくい、実力で評価されにくい)と上記の結果を対比すると、現実と期待の間に大きなギャップがあることがわかる。

・ニュースリリース「IT技術関連職のジェンダーギャップ」実態調査
https://jp.indeed.com/press/releases/20220324

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