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JUASが「企業IT動向調査2023」の調査報告書全文データをPDFで公開 ~DXは緩やかに進んでいる

一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会(以下、JUAS)は4月24日、2022年度に実施した「企業IT動向調査2023」の調査報告書全文データPDFを「JUASライブラリー」で公開した。

同調査は4500社を対象に実施し、1025社から回答を得た。回答企業を10組の業種グループに分け、分析と考察を実施している。

調査報告書は、「業績とIT予算」「DXの取組みと成果」「クラウド活用とシステム開発」「これからの課題」「総括と提言」という5つのパートで構成されている。たとえば「DXの取組みと成果」のパートでの分析結果は、以下のようになる。

◎DXは緩やかに進んでおり、特に売上高成長率が高い企業ほどDXを推進している割合が高い

DX推進状況は「非常にそう思う」「そう思う」が24.7%となり、21年度より1.9ポイント増え、緩やかではあるがDXを推進している企業が増えている。企業の成長とDX推進の関係に着目すると、売上高成長率の高い企業ほどDXを推進している割合が高い。

出典:JUAS

◎DXの成果は単純自動化レベルのみならず、高度化や創造・革新レベルでも出始めている

DXの成果も出始めており、単純自動化レベルのみならず高度化や創造・革新レベルでも成果が出始めている。創造・革新レベルのなかでも先行して推進されていた「ビジネスプロセスの標準化や刷新」について、わずかずつではあるが成果を感じる企業が多くなってきている。

出典:JUAS

◎DX推進に必要な施策の中で、「DXの進捗の測定・評価・改善の実施」はより効果が高い

DX推進状況が「非常にそう思う」「そう思う」と回答した企業は、「DXの進捗の測定・評価・改善の実施」を実施・策定している割合が76.5%と高く、それ以外の5項目は61.8~67.8%とほぼ同水準となった。6項目いずれの施策もDX推進に有効であるが、DXの進捗の測定・評価・改善の実施はより効果が高いと考えられる。

出典:JUAS

「JUAS 企業IT動向調査報告書2023」
https://juas.or.jp/cms/media/2023/04/JUAS_IT2023.pdf

 

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