事例|株式会社山忠

POINT

・経営データの「見える化」に向けてaXesに着目
・簡単なスクリプトでGoogle Chartにパラメータを設定
・売上推移や在庫金額を即座にグラフ化


迅速な「次の一手」に向けて

経営データを「見える化」

山忠は新潟市を中心に活躍する紙の卸し会社である。

事業の柱は大きく3 つある。まず明治4 年創業以来のノウハウを活かし、印刷適性や加工適性、あるいはデザイン性など、さまざまな視点から紙を提案・販売するアートメディア事業。次に、加工食品の包装材に代表されるパッケージ商品を販売するパックメディア事業。そして、全国の一般消費者向けに紙の多様な使い方を提案し販売する紙図鑑事業である。

本社の1階には「紙図鑑」と呼ばれる紙の小売店を構える。印刷用紙から便せんやカードまで、さまざまな用途で使う紙を少量ずつ販売しており、同名のオンラインショップ(http://www.kamizukan.jp/)も展開する。

同社は1979 年にシステム/34 を導入して以来のユーザーである。現在はSystem i(9406-800)上で仕入・在庫・販売・配送などの業務システムを運用する。いずれもRPGで自社開発し、時代とともに変わる業務ニーズに対応し続けている。

システム運用を1 人で担うEビジネス推進部の米田久行部長は、社長と部門マネージャーたちのやり取りを見ていて、トップマネジメントに向けた経営データの見える化の必要性を以前から強く感じていた。

販売や仕入の担当者は、定期的に社長に報告する。しかし大局を見据えトータルに状況を把握しようとする経営トップに対して、個別具体的なデータを事例に説明しようとする。時には生データだけでなく、Excelにダウンロードしグラフ化した図を見せて説明するが、社長の期待には必ずしも応えられない。

「つまり、どういうことだ」と繰り返す社長を見ていて、米田氏は現状把握の時間を短縮し、「次の一手」に迅速に対処するためには、何らかのツールが必要であると考えた。そこで基幹データをブラウザ画面に表示し、同時にグラフ表示できるツールはないかと探し始めたのである。

「i Magazine を読んでいたら、ちょうど自分の考えていた機能を備えた『aXes』という製品が目にとまり、すぐに販売元であるケイ・アイ・エス・エスに連絡しました。試用版を取り寄せ、テスト的に利用してみたところ、価格が安い上に簡単な操作で目的とする機能を実現できるとわかり、すぐに導入を決めました」(米田氏)

米田 久行 氏 E ビジネス推進部 部長
米田 久行 氏
E ビジネス推進部 部長

 

Google Chartと連携し
経営データを即座にグラフ化

aXesは、インストールするだけで5250 画面をWebに展開できるWeb化ツールである。

米田氏が注目したのは、標準機能としてのインターネットアプリケーションとの連携、とくにGoogle Chartに連携できる点であった。Google Chart APIはグーグルが提供しているグラフ作成サービスであり、URLの指定された位置にパラメータを指定するだけでグラフ化が可能になる。

「aXesが備える豊富なQ&Aや実例を参考にすれば、非常に簡単な開発作業で基幹データからグラフ表示できる点が気に入りました」(米田氏)

購入したのは2011年2月末。チュートリアルを参考にしながら1カ月ほどの時間で要領を体得し、4月にはもう、社長が実績値を参照できるようになった。

用意したのは滞留在庫一覧、重点商品の売上状況、在庫金額の推移、得意先売上情報、滞留在庫予防情報などの各種データである。社長は必要に応じて、日次・月次・年次の推移データを参照するため、棒グラフや円グラフを表示し、時には数値の深堀りをするのにドリルダウンも実行する。

全社共通の基幹業務のデータベースが見える化されたことによって、経営トップと部門マネージャーのコミュニケーションは見るからに円滑になったという。

社長は異変に気づいた時、すぐに背後にある実績値を確認するので、マネージャーの細かな説明もすぐに理解できるようになり、「安心して聞いていられるようになった」とコメントしている。

滞留在庫の把握も迅速化した。同社には「商品は仕入れてから遅くとも18カ月以内に完売する」という規定があるが、必ずしも守られていなかった。

しかし社長が滞留在庫になりそうな商品をいち早く把握できるようになり、必要な指示を的確に出せるようになったという。

aXesでWeb化した画面はそのままスマートフォンでアクセス可能なので、米田氏は時々、システム管理のためにAndroidを使って外部から接続することがある。今後は社長も、気になった時にはいつでもどこからでもスマートフォンで事業の状況を確認することができそうだ。

また現在はPCOMMを使用しているが、現在のバージョンはWindows 7に対応していないため、PCとOS更新のタイミングに合わせて、aXesで順次、Web化に対応していく方針である。aXesはサーバーライセンスのみで、ユーザー単位では料金が課金されないので、Webの利用範囲を拡大しても予算的な負担が増えない点も大きなメリットであろう。今後はスマートフォンの利用へ、そして5250の脱却へとaXesを活用する場面が増えそうである。img_56f53a73b2bea

 

COMPANY PROFILE

設 立:1871年
本 社:新潟県新潟市
資本金:1000万円
売上高:13億円
従業員数:29名
http://www.yamachu.com/