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Power S1012でLive Partition Mobility(LPM)をサポート、IBMが発表 ~旧世代のLTO-5/6テープもPower10全モデルで利用可能に

IBMは7月9日、5月発表されたばかりの「Power S1012」で、稼働中のLPARを別筐体のPowerへ移動可能なLive Partition Mobility (LPM)をサポートした、と発表した。

この移行では、プロセッサの状態、メモリ、接続されている仮想デバイス、接続されているユーザーを含むシステム環境全体が移行できる。これにより、Power S1012環境でシステムを計画停止する場合でもシステムの継続的な利用が可能になる。

Power S1012のLPMは、2024年7月19日に提供開始。今回のサポートによりPower10の全モデルでLPMが利用可能になった。

LTO-5/6テープのサポート、新しいDDIMMメモリの採用など

7月9日にはこのほか、Power10サーバーの機能拡張も多数発表された。主な機能拡張は以下のとおり。このなかには、従来のLTO-7/8/9テープに加えて、旧世代のLTO-5/6テープのサポートもある。

・新しいDDR5技術に基づくDDIMMメモリの採用
・Power E1080/E1050向けの新しいメモリ・アクティベーションと変換機能
・新しいNVMeエンタープライズSSD PCIe4 U.2モジュール
・新しいNVMeメインストリームSSD PCIe4 U.2モジュール
・Power10スケールアウト・サーバーで使用可能な新しいPCIe 4ポート(1 GbE)ダプター
・SR-IOVサポート付きPCIe4 4ポート 25/10/1 GbE RoCE SFP28アダプタが全モデルで利用可能に
・PowerVM 上のKVM
・NED24 NVMe 拡張ドロワー-マルチパス対応
・2-NVMeバックプレーン U.2(15mm)フラッシュドライブベイ
・PCIe3 12Gb x8 SASテープHBAアダプタでLTO-7/8/9テープに加え、LTO-5/6テープもサポート

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