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IBM i上で稼働する「帳票ワークフロー」 ~5250画面で登録・設定・操作、リモートワーク対応の申請・承認ワークフロー

アイエステクノポートの新製品「帳票ワークフロー」は、IBM i上で高機能なグラフィカルPDFを作成可能な「UT/400-iPDC」のオプション製品である。

製品は、申請者がIBM i上で見積書や稟議書などを作成すると、自動で申請処理が行われ、承認者は「帳票承認処理」画面で申請内容を確認したうえで、たとえば「1(=承認)」を入力すると、申請者と承認者のハンコ(印影)を押した帳票PDFが作成できる、というものである。帳票ワークフローとUT/400-iPDCは緊密に連携しているので、一連の作業をよどみなく行うことができる。

図表 「帳票ワークフロー」の概要

アイエステクノポートの金澤廣志代表取締役社長は、「新型コロナの感染拡大期に、UT/400-iPDCのお客様から“リモートワークにも対応可能な申請-承認のワークフロー機能をもつ製品はないか”というお問い合わせを受けたのが製品化の発端です。リモートワーク対応にお困りのお客様が想像以上に多かったため、製品化に踏み切りました」と、開発の経緯を語る。

帳票ワークフローの特徴は、IBM i上で稼働し、かつ導入から設定、利用まで非常に簡単ということである。導入に伴うアプリケーションの改修は最小限で済み、承認パターンの登録や設定、操作をIBM i上ですべて行えるので、IBM iの知識さえあればすぐに利用できる。

もう1つの特徴は、多様な承認・ワークフロー機能である。

これについては多数の機能があるので、箇条書きしてみよう。

・ユーザー・プロファイルまたはアプリケーション・ユーザーで「申請者」「承認者」を指定可能(管理者が設定)

・承認ステップを4段階まで設定可能(例:課長→部長→事業部長→担当役員)

・代理承認者を指定でき、各ステップで3人まで代理承認者を設定可能

・承認者は自分が承認すべき帳票の一覧から「承認」「差戻(理由の明記が必須)」「差戻取消&承認」を処理可能

・申請者は自分が申請した帳票一覧から状況の確認、「差戻確認」「申請取消」を処理可能

・同一帳票でも金額によって承認パターンを変えることが可能

・アプリケーションで帳票を作成した時点で、自動的に申請

・承認パターンと承認権限(組織)の組み合わせにより、多様な承認ルールを設定可能

・生成する帳票PDFに申請者・承認者のハンコ(影印)を自動押印

・作成された帳票PDFはデータ修正できない など

帳票ワークフローはデータの作成と申請・承認処理をスプール上で行うため、第三者によるデータの改ざんは行えない。また作成された帳票PDFも修正できない仕組みである。スプールを用いる仕組みも、他社製品にない帳票ワークフロー独自の大きな特徴である。

発売は4月の予定という。

 

承認者用「帳票承認処理」画面
管理者用画面

 

 

 

株式会社アイエステクノポート https://www.istechnoport.com/

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