原 寛世 氏
日本IBM 理事
テクノロジー事業本部
IBM Power & Cloud事業部
事業部長
日本IBMの原寛世氏(テクノロジー事業本部 IBM Power & Cloud事業部 事業部長)が「IBM i施策 第5弾:IBM i × 生成AIが切り拓く新たな価値と進化へ」と題するブログを日本IBMサイトで公開している。
原氏は「第1弾」のIBM i施策を2024年5月に発表した後、半年ごとに新しいIBM i施策を公表してきた(下記)。そしてその約2年間に、IBM i市場は「IBM i施策」を軸に大きく動き、活性化してきたという経緯がある。
2024年5月の第1弾では、日本IBM Power事業部(当時)として「IBM i技術者の橋渡し」「IBM iスキルリソースのプール化」「モダナイ技術をもつIBM i技術者の育成」「IBM i 若手技術者同士による技術の研鑽(=IBM i RiSING)」の4つの施策に取り組むとし、それぞれを実行に移し、パートナーやユーザーを動かして発展させてきた。2025年10月の第4弾では、非IBM iユーザーをIBM iユーザーへ変えるための「IBM ERPフレームワーク」を発表し、パートナーをメンバーとする「IEFコンソーシアム」を立ち上げて活動を開始している。
●原氏が公表してきたIBM i施策
第1弾(2024年 5月):貴社におけるIBM iへの懸念(DX・技術者・後継者)を、日本IBMが払拭します。
第2弾(2024年10月):次期システム更改の稟議上申ポイント
第3弾(2025年 4月):IBM iによるDXのすすめ
第4弾(2025年10月):IBM ERPフレームワークの開発意向表明
そして今回の第5弾「IBM i × 生成AIが切り拓く新たな価値と進化へ」である。
今回のブログで原氏は、AIエージェント駆動型のIBM Bobのリリースにより、IBM iユーザーが課題としてきた人材育成とDX推進は「新たなフェーズ」に入り、「より実効性の高いアプローチが可能になりました」と述べている。
原氏はIBM Bobを「IBM iの既存資産を最大限に活かし、企業価値を最大化するための“今すぐ使い始められるAI”」と強調する。
なぜならIBM Bobは、「RPGを含む複数の言語やプラットフォームに対応し、既存資産を理解・可視化しながら、設計書生成、コード統合、テスト効率化を支援し、人とAIが伴走する形で段階的な改善を進められる」からで、これらの機能によってIBM Bobは「組織の各層のニーズに応えるアプローチを提供する」という(下図)。

原氏はまた、「IBM iを使い続けてきたことは、AI時代における大きな強み」とする。
その理由は、IBM Bobによって「基幹となるビジネス・ロジックはRPGやCOBOLで確実に維持しつつ、変化の激しい領域はオープンソース言語やAIサービスと連携し、AIを使って高速に開発を進めていく」というアプローチが容易になり、「柔軟かつ現実的なシステムの進化」が可能になるからである。
「“つくり直す”のではなく、“継承しながら進化させる”。それを実現できることこそが、AI時代におけるIBM iの本質的な価値だといえます」
原氏はこの文言に続けて、IBM Bobをスムーズに活用していくためのコミュニティについて紹介している。
今回のブログによって、どのような新しい動きがIBM iユーザーの間で始まるのか、目が離せないところである。
原寛世氏のブログ「IBM i 施策 第5弾:IBM i × 生成AIが切り拓く新たな価値と進化へ」
https://community.ibm.com/community/user/blogs/hirotsugu-hara/2026/04/06/ibmixbob
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