新規顧客の獲得を促す6つのマーケティング技術 ~Gartner「デジタルマーケティングのハイプ・サイクル:2021年」を発表

図表 デジタルマーケティングのハイプ・サイクル:2021年 出典:Gartner
図表 デジタルマーケティングのハイプ・サイクル:2021年 出典:Gartner

 

Gartnerは9月1日(現地時間)、「デジタル・マーケティングのハイプ・サイクル:2021年」を発表した。

リリースは冒頭で、「マーケティング担当者は、昨年までの顧客維持を中心とした活動からパンデミック後の世界へ向けて、新規顧客の獲得という成長を視野に入れた活動へと移行しつつある」とし、新規顧客の獲得と企業の成長を促進する6つのデジタル・マーケティング技術を挙げている。以下の6つの技術である。

・AI活用のマーケティング
・マルチチャネル・マーケティング・ハブ
・インフルエンス・エンジニアリング
・顧客データ倫理
・イベントトリガー・マーケティング
・モバイル・マーケティング分析

このうち目新しいのは「インフルエンス・エンジニアリング」と「顧客データ倫理」で、インフルエンス・エンジニアリングは、消費者のネット上のアクションを行動科学の観点で機械学習し商品選択へと導くマーケティング手法で、消費者の閲覧・購入履歴から商品選択へと導くレコメンド・マーケティングとは異なるもの。顧客データ倫理は、企業の道徳的・倫理的ポリシーに基づいて行うマーケティングやその取り組みを指す。

過度な期待のピーク期と黎明期のテクノロジー

ガートナーの「ハイプ・サイクル」は、新たに登場したテクノロジーがどのような軌跡をたどって成熟度を増し普及するかを示したもので、「黎明期」「『過度な期待』のピーク期」「幻滅期」「啓発期」「生産性の安定期」の5つのフェーズに分かれる。

2021年のハイプ・サイクルで「『過度な期待』のピーク期」に入ったのは、次の3つだった(カッコ内は、主流の採用までに要する年数。以下同じ)。

・同意選好マネジメント(2~5年)
・リアルタイム・マーケティング(5~10年)
・カスタマージャーニー・アナリティクス(2~5年)

また、「『過度な期待』のピーク期」の手前にある「黎明期」のテクノロジーとしては、次の3つである

・ビジュアルサーチ・マーケティング(2~5年)
・顧客データの倫理(5~10年)
・インフルエンス・エンジニアリング(5~10年)

以下は、2019年、2020年の「『過度な期待』のピーク期」と「黎明期」にリストされたテクノロジーである。

2020年のハイプ・サイクル

『過度な期待』のピーク期

・擬人化マーケティング(5~10年)
・対話型マーケティングシング(2~5年)
・リアルタイム・マーケティング(5~10年)
・カスタマージャーニー・アナリティクス(2~5年)
・同意選好マネジメント(2~5年)

黎明期

・ビジュアルサーチ・マーケティング(2~5年)
・顧客データの倫理(5~10年)

図表 デジタルマーケティングのハイプ・サイクル:2020年 出典:Gartner
図表 デジタルマーケティングのハイプ・サイクル:2020年 出典:Gartner

2019年のハイプ・サイクル

『過度な期待』のピーク期

・Shoppable Media(2年以内)
・地図マーケティング(2~5年)
・モバイル・ウォレット・マーケティング(2~5年)
・顧客データ・プラットフォーム(2~5年)
・AIマーケティング(5~10年)
・対話型マーケティング(2~5年)
・リアルタイム・マーケティング(5~10年)
・カスタマージャーニー・アナリティクス(5~10年)
・アドバンスト・サプライサイド・ビッディング(2~5年)
・擬人化マーケティング(5~10年)
・同意選好マネジメント(2~5年)
・ビジュアルサーチ・マーケティング(2~5年)
・オーバー・ザ・トップ テレビ広告(2~5年)

黎明期

・広告向けブロックチェーン(5~10年)

図表 デジタルマーケティングのハイプ・サイクル:2019年 出典:Gartner
図表 デジタルマーケティングのハイプ・サイクル:2019年 出典:Gartner

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