IBMとベンツ、新サービス「Urban Guard」で車両盗難防止・回収のプロセスを再定義 ~クラウド、サーバーレス、Kubernetesの環境でシステム構築

IBMと独メルセデス・ベンツは9月2日(現地時間)、ベンツのユーザー向けに提供中のアプリ「Mercedes me」に、盗難車の発見と回収を支援するためのサービス「Urban Guard – Stolen Vehicle Help」の開発に成功した、と発表した。

仕組みは、Mercedes meのポータルサイトからアプリをダウンロードし、盗難時に重要となる車両情報や顧客情報などを入力して車両とペアリングさせておくと、駐車中の位置に変化があると牽引防止装置が働き、不正な移動があるとオーナーのスマホへアラートが飛ぶ。そして、オーナーが情報を確認して警察やベンツのサービスパートナーへ連絡すると、パートナーから世界中の警察へ通報され、GPS網を使って車両の現在地を確認できる仕組みという。また、以下の機能もある。

・サイレン付き盗難防止警報システム
・車両の位置の変化が検出された場合の視覚的および音響的警告による牽引保護
・内部監視(内部の動きによってトリガーされる)による盗難防止

開発にあたっては、IBMとベンツが共同で車両盗難時のエンド・ツー・エンドのプロセスを再定義し、エンドユーザー(オーナー)の顧客体験から関係者間でデータを共有するためのプロセス、バックエンドの処理までを再設計した。またバックエンドの開発では、KubernetesネイティブのJavaフレームワーク「Quarkus」を採用し、クラウド、サーバーレス、Kubernetesという環境で構築したという。

「Urban Guard – Stolen Vehicle Help」は2020年11月に欧州で提供が開始され、現在は北米およびアジア太平洋の一部の国で提供中。日本でのサービスについては公表されていない。

スマホやGPSを利用する車両盗難防止システムは、トヨタも「マイカーSecurity」という名称で提供中。車両の盗難件数は日本では減少傾向にあるものの(2019年は対前年比17%減の7143件)、人気車の盗難は増加傾向にある。このことは欧米を含め世界でも同様で、車両の盗難防止システムの機能やサービスが、これからの車選びのポイントの1つになりそうである。

[i Magazine・IS magazine]

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