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GMOあおぞらネット銀行、Instanaを導入、インターネットバンキングのパフォーマンス監視用 ~APMはハイブリッドクラウドの重要テーマに

 

GMOあおぞらネット銀行は1月26日、IBMのアプリケーション・パフォーマンス監視ソリューション「IBM Observability by Instana APM」(以下、Instana)を1月に導入した、と発表した。

導入の目的は「IT運用業務の効率性向上」で、Instanaにより「顧客情報を扱う銀行業務のシステムやアプリケーションの機密性や信頼性を担保しながら、パフォーマンス確保が可能」としている。

また今後、「インターネットバンキングのパフォーマンス監視やバックエンド環境の可視化・分析を効率化し、安定的なサービス提供とサービス拡充に取り組む」という。

 

GMOあおぞらネット銀行のInstana利用の概要
GMOあおぞらネット銀行のInstana利用の概要

 

Instanaは、システムやアプリケーションの稼働を監視し、1秒間隔で収集したデータを分析して状況を視覚化するツール。設定した閾値を超えた場合は、インシデントを生成する機能ももつ。

これにより、アプリケーションのデプロイの多頻度化やアプリケーションの複雑化、運用管理の標準化に対応可能、とIBMは説明する。

Instanaは、「Automation」「Context」「Intelligent Action」の3つの機能を備える。

Automationは、1つのホストに対して1つのエージェントを導入すると、ホスト上で稼働しているすべてのテクノロジーを検知し、それに対応したセンサーを自動でロードし観測を行うもの。Instanaは現在200以上のテクノロジーに対応しており、この中には、各種OSのほか、Kubernetes、Red Hat OpenShift、Java、Node.js、GOなどのランタイム、NGINXやLiberty、JBoss、Kafka、MongoDB、Redisなどのミドルウェア、Amazon RDSやAWS Lambdaなどのクラウドサービスが含まれる。

また環境が変化した場合も、エージェントが自動的に検知し、必要なセンサーをロードして観測を継続する。センサーは1秒単位でデータを収集し分析を行う。

Contextは、センサーが感知・収集するリソースの稼働状況をリアルタイムに視覚化する機能。

Intelligent Actionは、あるコンポーネントが閾値を超えた場合にインシデントを生成する機能で、イベントの停止・起動、コードリリース、構成変更といったコンテキストが提示される。このインシデントは、単一のリソースの固定的な閾値ではなく、負荷・応答性能・エラー数・リソース飽和状況とサービスのインスタンス数などを基に機械学習により生成するという。

 

Instanaのソリューション概要
Instanaのソリューション概要

 

ハイブリッド/マルチクラウドが広く普及する中で、複雑化し、更新・デプロイの頻度が高まるアプリケーションのパフォーマンス監視・管理は、ハイブリッドクラウド戦略を推進するIBMにとって重要テーマ。IBMは2020年にInstanaを、2021年にはターボノミックを買収してAPM分野への取り組みを拡大している。今回のGMOあおぞらネット銀行での導入は、公表された事例として3例目で、金融機関としては初めて。

アプリケーション・パフォーマンス監視(APM)ツール分野は、高成長が見込まれている。調査会社Research&Marketsは、APM市場は2019年~2026年、年率18%増で成長し、2026年は約180億ドルの市場規模になると予測している。

 

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