Part6 :IBM i マイクロサービス化のゴール~ハイブリッドクラウド化とマイクロサービス化でDXを目指す

ゴールとする絵姿を最初に決定する

 

 IBM iでのマイクロサービス化・ハイブリッドクラウド化を目指したモダナイゼーションのポイントについて、図表1にまとめた。

 

 

 また図表2に、最新のマイクロサービスやコンテナ、クラウドネイティブに対応することを目的とした、IBM i開発環境モダナイゼーションのゴールを複数段階に定義した。

 

 

 ユーザーの現状ステップと目指すべきステップを確認し、変革ロードマップを策定する手掛かりにしてほしい。ミクロな視点ではIBM i アプリケーションをモダナイゼーションするために、ゴールを設定し、必要な対応項目を洗い出すこと。マクロな視点では、DX実現に最重要なのはCI/CDであり、IBM iも含めた全システムを包含してDevOps化を推進すること。この両輪を欠かさず、対応することが肝要である。

 次に、インフラ視点でのDX実現のための変化点をまとめる。インフラ視点での変更点、考慮点の例として、図表3を挙げる。

 

 

 Part 1で例示したような改善方針(どのようなポイントを改善するか)、To Beモデル(ゴールとする絵姿)を最初に決定することによって(適時修正が入るにせよ)、新たに検討すべきインフラ要件が明確に識別できるはずである。

 あとは比較的容易で、検討すべき項目を具体化し、個々に検討するフェーズになる。新しいテクノロジーが多数登場するはずだが、TO BEモデルを実現することと、目標が明確であれば、ブレることなく実現に向けてプロジェクトを進められる。

 図表4に、DX実現を目的として、ハイブリッドクラウド化・マイクロサービス化を目指したインフラ視点の変更点・考慮点の一例を示す。個々の具体論は、機会を改めて伝えたいと思う。

 

 
 

 

著者|

佐々木 幹雄

 
日本アイ・ビー・エム株式会社
システム事業本部 Power Systemsテクニカル・サポート
コンサルタントITスペシャリスト
 
AS/400誕生とほぼ同時期からIT業界に関わる。IBM i やPC、ネットワーク機器など一般企業のIT基盤の提案・構築、アーキテクトなどを幅広く経験。IBM i エバンジェリストとしての活動もある。
 

 

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特集|IBM iのマイクロサービス化

 
 
 
 
 
 
 
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[i Magazine 2020 Spring掲載]