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IDC Japanが国内情報セキュリティ市場を予測、2021年のソフトウェアは前年比17.2%増、2021~2026年のCAGRは4.6% ~アプライアンス、サービス市場についても予測

IDC Japanは5月26日、国内情報セキュリティ市場の予測を発表した。

同社の情報セキュリティ市場は、
・セキュリティソフトウェア
・セキュリティアプライアンス
・セキュリティサービス
で構成され、セキュリティコンプライアンスとセキュリティサービスの合算を「情報セキュリティ製品市場」と分類している。

それによると、2021年の国内セキュリティソフトウェア市場は前年比17.2%増の3703億5000万円(売上額ベース)、国内セキュリティアプライアンス市場は前年比9.5%増、656億6600万円(売上額ベース)で、情報セキュリティ製品市場全体では、前年比16.0%増の4360億1500万円と推定。

一方のセキュリティサービス市場は、前年比6.9%増の2963億2500万円(支出額ベース)と推定している。

国内情報セキュリティ製品市場予測、2020年~2026年 (単位:百万円、売上額) Source: IDC Japan, 5/2022
国内情報セキュリティ製品市場予測、2020年~2026年 (単位:百万円、売上額) Source: IDC Japan, 5/2022

上記の変化の要因としてIDCでは、以下の3点を指摘している。

・働き方の変化に伴う商取引やコミュニケーションのハイブリッド化(リアル/デジタル空間)の加速により、エンドポイントデバイスへのフィッシングやマルウェア感染、企業システムへのセキュリティ侵害、IDの不正利用などが2021年は数多く報告されたこと。
・オリンピックなど国内外の大規模イベントやロシア・ウクライナ戦争に乗じたハッカー/サイバー犯罪集団の暗躍により、企業/消費者の両面でセキュリティに対する警戒感が高まったこと。
・政府のデジタル化推進や改正個人情報保護法、欧州GDPR、中国個人情報保護法の施行などデジタル情報に対するプライバシー保護規制により、情報ガバナンス/コンプライアンスへの対応機運が高まったこと。

今後については、2021年~2026年の年間平均成長率(CAGR)として、以下の予測を立てている。

・国内セキュリティソフトウェア市場のCAGRは4.6%で、2026年に4637億3900万円へと拡大
・国内セキュリティアプライアンス市場のCAGRは0.7%で、2026年には680億600万円になる
・セキュリティサービス市場のCAGRは3.1%で、2026年には3445億9800万円へと拡大

なお、同社は今年(2022年)2月に国内情報セキュリティソフトウェア市場の市場予測を発表している。その予測では、同市場が以下の5つに分類され、オンプレミスとSaaS型の対比では、2021年のSaaS型情報セキュリティソフトウェア市場は前年比成長率21.4%、2236億8800万円と推定していた。

・アイデンティティ/デジタルトラストソフトウェア
・エンドポイントセキュリティソフトウェア
・ネットワークセキュリティソフトウェア
・サイバーセキュリティ分析/インテリジェンス/レスポンス/オーケストレーション(CAIRO)
・その他のセキュリティソフトウェア

 国内情報セキュリティソフトウェア市場予測、2019年~2025年(単位:百万円)、Source: IDC Japan, 2/2022
国内情報セキュリティソフトウェア市場予測、2019年~2025年(単位:百万円)、Source: IDC Japan, 2/2022

 

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