Kubernetes導入支援のオープンソース・プロジェクト「Konveyor」始動 ~Red HatとIBM基礎研究所、ツールやパターン、知見を提供へ

Red HatとIBM基礎研究所は5月4日(現地時間)、Kubernetesの導入を支援するためのオープンソース・プロジェクト「Konveyor」(コンベヤー)を開始した、と発表した。

企業・組織がKubernetesベースの新しいシステム基盤を導入するには、従来からのアーキテクチャとシステム構成の根本的な変更が必要になるが、企業・組織にとっては何を準備しどう進めるか、克服すべきテーマが数多くある。

Konveyorは、Kubernetesの導入を容易に進めアプリケーションのモダナイゼーションとシステム基盤の移行を促進するためのオープンソース・プロジェクトで、ツールやパターン、アドバイスを提供する。具体的には、Kubernetes導入のために設計されたCrane、Forklift、Move2Kube、Tackle、Pelorusなどのツールを開発・公開し、導入のための知見を提供するとしている。

以下、主なツールを紹介してみよう。

Forklift(フォークリフト)、Crane(クレーン)

ForkliftとCraneは、ワークロードのリホスト化のためのツール。

Forkliftは仮想マシンをKubernetes環境へ移行するためのツールで、移行元と移行先となるプロバイダーを設定してKubernetes Secretsを用いて認証情報を保存したり、ストレージやネットワークなどのリソースをマッピングしてソースとターゲットの同等性を確立することができる。

Craneは、Kubernetesクラスタ間でのアプリケーションの移行を支援し、ネームスペースとその永続ボリュームの発見、オブジェクトと永続的データの移行(移動・コピー・直接移行)などをサポートする。

Move2Kube

Move2Kubeは、Kubernetesへのリプラットフォームのプロセスを加速させるツールで、DockerのComposeファイルやCloud Foundryのマニフェストファイルなどのソースやソースコードを用いて、yamlやHelm chart、OperatorなどのKubernetesのデプロイメントアーティファクトを生成するツールである。これにより、コードの変更を最小限に抑えながら、アプリケーションの基盤を変更できる。

 

Tackle(タックル)

Tackleは、アプリケーションがKubernetes上で動作するようにリファクタリングするためのツールで、現在開発中。

Pelorus(パロラス:方位盤)

Pelorusは、Kubernetes環境にデプロイしたソフトウェアの改善のパフォーマンスの測定するためのツール。Kubernetesに容易にデプロイできるGrafanaダッシュボードで、変更のリードタイム、デプロイメントの頻度、平均復元時間、変更の失敗率という4つのパフォーマンスのビューを提供する(下画面)。

 

上記のツールはKubernetes Operatorsの一環として開発されており、Operatorに慣れた管理者が簡単にデプロイや管理ができるようになっている。Konveyorプロジェクトの目標は、Konveyor内のツールやアプリケーションをOperator経由で提供し簡単に利用できるようにすることと、そのためのライフサイクル管理を行うことという。

 

Konveyorプロジェクト
Konveyor(GitHub)

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