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キンドリルの正式分社化は11月3日 ~キンドリル株式の80.1%をIBM株主に配分、19.9%はIBMの債務返済用

 

IBMは10月12日(現地時間)、キンドリル分社化のためのキンドリル発行済み株式のIBM株主への配分などをIBM取締役会が承認した、と発表した。

割り当ての期日は11月3日で、IBMの株主は保有する普通株式5株あたりキンドリル1株を受け取れる。これによりキンドリルの総発行済み株式の80.1%をIBM株主が保有することになる。

また、残り19.9%のキンドリル株式はIBMが保有し、11月4日以降の12カ月間にIBMの債務返済のために売却・交換される予定という。

これによりキンドリルのIBMからの正式な分社日は11月3日となった。

IBMのCFO ジェームズ・カバノー氏(シニア・バイス・プレジデント)は先のIBM Investor Breifingにおいて、IBMの2020年売上高738億ドルからキンドリルへの移管分を引いた売上高は550億ドルに相当し、分社化による影響で25億ドルが増収になる、との説明を行った。

 

IBMの2020年売上高をキンドリル分社前・後で対比(単位:10億ドル)
IBMの2020年売上高をキンドリル分社前・後で対比(単位:10億ドル)

 

また、カバノー氏はキンドリル分社化によりIBMの売上構成は、ソフトウェアとコンサルティングを合わせると約70%となり、ハイブリッドクラウドとAIビジネスを軸とした高収益企業に生まれ変わると強調した。

キンドリル分社前・後のIBMの売上構成比率
キンドリル分社前・後のIBMの売上構成比率

 

[i Magazine・IS magazine]

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