プロジェクトdX|デジタル先進企業へ進化するための3つのポイント(田中良治)

今回は、前々回から続く“3つの”シリーズの最終回になります。デジタル先進企業に生まれ変わるために必要とされる3つのポイントについて、弊社の現状を示しながらお話しします。

デジタル先進企業に必要とされる3つのポイントは、以下のとおりと考えています。

1. デジタル企業ビジョン&戦略
2. デジタル・テクノロジー基盤
3. 組織変革力

この3つのポイントは、成功例を持つ先進企業での成功要因の共通項からの仮説です。これら3つのポイントの弊社の現在地を示すと、以下のとおりです。

図表 新規事業立ち上げに取り組む弊社の現在地(デジタル先進企業に必要とされる3つのポイントの充足度)

1. デジタル企業ビジョン&戦略

弊社は、青になったと認識して前に進むアクションを起こし始めたところです。このビジョンと戦略を実現する取り組み(=新規事業)に賛同し、魅力を感じてくれる人材が増えれば、深刻な組織変革力にも巻きを入れることができます。

また必然的にデジタル・テクノロジーで実現する新しいビジネスモデルの担い手となる人材育成を加速化でき、デジタル・テクノロジー基盤を形成することもできます。

2. デジタル・テクノロジー基盤

これは物理的なインフラを示すのではありません。デジタル・テクノロジーで実現する新しいビジネスモデルの担い手となる人材がいないことから、基盤がまだ盤石とは言い難いため、黄色としています。

不安感を認識している経営陣がいるものの、それを危機感に変換して、リスクを負って前に進む段階ではないと立ち止まっている状況です。

3. 組織変革力

必要性を感じて動き始めているというより、今のぬるま湯に居心地のよさを感じ、満足している感があるのかもしれません。まだ赤なので、前を見るより後ろを振り返り、まだ大丈夫、信号が変わるのはまだ先という認識レベルで、動き出すアクションを起こしていません。

また変わる勇気を奮い立たせる根拠も見出せておらず、完全に待ちになってしまっている状態にあります。深刻と認識しています。

今回に限らず、これまでこのコラムで紹介してきた内容は、まだ弊社自身がすべてを実証しきった結果に裏打ちされた根拠に基づくものではありません。

ただし、客観的な事実に基づく論理値、論理的根拠を積み重ねた仮説ではあると考えています。

今、弊社は、3年後の中期経営計画、そして10年後の将来像を描き、新しい企業カルチャー醸成とともに、その実現へむけた具体的な取り組みに着手するためのスタート台に立ったところなのです。

正直、弊社で私はDisrupterであり、招かれざる存在であると感じることも多々あります。

ですが、正しいと思うことを信じて、地道に、しかしスピード感を持って変革に取り組んでいきたいと考えています。

「今までの延長線上に未来がない」というのは、コロナ禍で急激な変化に対応せざるを得ない中、迫られて変わり始めた企業が、その妥当性を示してくれています。

また、モノではなくコトづくりへのシフトは、「社会の明日に続く道を共に創るチカラになる」というパーパスこそが、我々に必要とされている献身、利他の精神であることを裏付けており、社会から求められる存在価値を示せるために必然であると信じて疑いません。

これまでも、これからも、そういう熱量、パッションを社内で発揮、発信できる存在であり続けたいと思います。

田中良治
株式会社ソルパックCDTO 取締役
(一般社団法人CTO協会、一般社団法人プロジェクトマネジメント学会所属)


プロジェクトdX|実現を支えるプロフェッショナルの流儀は人間力

第1回 今こそ変革の武器に! 日本企業の持つ強みは元サッカー日本代表監督イビチャ・オシム氏も評する“現場力”

第2回 変革実現に求められる企業カルチャー(前編) ~対極の発想をする

第3回 変革実現に求められる企業カルチャー(後編)~経営層の意識改革

第4回 DXプロジェクトがこれまでのプロジェクトと異なる理由

第5回 迫られる企業経営変化への対応と変革に必要とされる3つのエンジン

第6回 これから企業が取り組むべく3つのトランスフォーメーション・ロードマップ 

 

 

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