Navigator for i、SQLサービスなど、IBM iシステム管理で大きな前進 ~2021年9月の発表をどう見るか|Maxavaのプロダクトマネージャーがコメント

text:アッシュ・ギディングス Maxava

iSeriesナビゲーターから新しいIBM Navigator for iへ

IBMの最近の発表では、IBM Power10 E1080(以下、E1080)の驚異的なパフォーマンスを示すベンチマークで話題をさらいました。E1080は、IBM i 7.3およびIBM i 7.4に対応していますが、そのエンタープライズ向けの機能はすべてのIBM iユーザーに適しているものではありません。来年前半に、より小型のスケールアウトサーバーが発表されるとのことですので期待しましょう。

さて、IBMは何年もの間、IBM iの区画をグラフィカルに管理する方法を提供してきました。最初は1995年の「iSeriesナビゲーター」、次に「System iナビゲーター」へと発展し、2008年にはWebベースの「Systems Director Navigator」、2013年には「IBM Navigator for i」へと進化しました。

この一連の進化の中で、プラットフォームの日々の運用をモダナイズし、システム管理者をグリーンスクリーンから遠ざけるための拡張がさまざま行われてきました。しかし実際は、システム管理者の多くは未だに5250インターフェースに依存しています。

E1080の発表後、9月27日にリリースされた新しいIBM Navigator for iは、HTTPとDb2 for iの最新のグループPTFパッケージの適用により入手でき、IBM i 7.3とIBM i 7.4の両方で利用可能です。

この新しいIBM Navigator for iは、私たちのお気に入りのプラットフォームの管理を容易にする、画期的なものになるでしょう。なぜなら、単一のサーバーではなく環境全体を精査できるダッシュボードやチャートを構築する機能が加わり、複数のサーバーを管理できるようになったからです。

SQLサービスへの対応  

新しいNavigator for iのもう1つの優れた拡張は、一般的なSQLサービスを使えるようにしたことです。これは、IBM iから多くの情報を抽出するためのAPIに代わる現代的な手段であり、IBM iの監視、管理、セキュリティに役立ちます。ユーザーは、これらの指標を調べるためにSQLサービスを利用でき、Navigator for iによって、その結果をチャート化したり、ユーザーが定義した閾値によってそれらを監視したり、例外に対して警告を発することが可能です。

SQLサービスは、Db2 for iサービスとIBM iサービスの2つに明確に分かれています。Db2 for iサービスは、パフォーマンス、アプリケーション、プランキャッシュなどの要素をカバーするデータベースエンジニア向けに設計され、一方のIBM iサービスはBRMS、Java、ストレージ、システムヘルス、ワークマネージメントなどの分野をカバーするオペレーティング・システムの非データベース部分を含みます。

IBM i 7.4 TR5およびIBM i 7.3 TR11には、注目すべき次のSQLサービスが含まれています。

COLLECTION_SERVICES_INFO  

Collection Servicesは、すべてのIBM i区画にインストール(および有効化)され、デフォルトで15分ごとに起動するように設定されています(カスタマイズ可)。そしてパフォーマンスに関連するさまざまなデータを収集し、後でレポートを作成したり、トラブルシューティングを行います。新しいSQLサービスでは、Collection Servicesのセットアップに関連する設定と特性を確認することができます。

ACTIVE_QUERY_INFO 

このサービスを使用すると、SQL Query Engineクエリに関連する情報に戻ります。

QSYS2.SYSTABLES 

データベースファイルに関連する100以上の異なる特性を含みます。このサービスは、DSPFD(Display File Description)コマンドの現代版と考えてください。

Access Client Solutions(ACS)  

Access Client Solutionsは、大部分のシステム管理者にとって不可欠なツールであり、IBM iの区画を管理します。

•サーバーのパフォーマンスを分析
•IFSやスプールファイルの管理
•SQLスクリプトを実行し、数十種類の組み込みメトリクスを入手
•サーバー間でのデータ転送
•オープンソースパッケージの管理
•システムコンソールからの制限状態タスクの実行

ユーザーコミュニティから提起された多数のIBM RFE(機能拡張の要望)に対応したACSバージョン1.1.8.8が現在利用可能です。

Access Client Solutionsをアップデートするには、ヘルプ|アップデートの確認を使用するか、以下のPTFをダウンロードしてください。

IBM i V7R3 – SI73104 (for 5770SS1)
IBM i V7R4 – SI73103 (for 5770SS1)

クラウド・バックアップ  

現在、多くのIBM i環境がクラウドに存在するか、バックアップにクラウドを使用しているため、BRMS for iとIBM Cloud Storage Solutions for iの両方が強化され、Microsoft Azure、Amazon S3、GCPの同等品などのクラウドストレージターゲットへのマルチスレッドおよびマルチパートのアップロードが可能になりました。また、FlashCopyも完全にサポートされています。これらの拡張機能を利用するには、以下のPTFが必要です。

BRMS 

IBM i 7.3 – SI76737 (for 5770BR1)
IBM i 7.4 – SI76738 (for 5770BR1)

IBM Cloud Storage Solutions for i 

SI76887 (for 5733ICC)

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著者|アッシュ・ギディングス(Ash Giddings) 氏

Maxava
プロダクトマネージャー

 

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